12/21の日記

11:02

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本日は、今シーズンの浅田真央選手のフリープログラム、全日本選手権について。

今シーズンの浅田真央選手、フリープログラムはラフマニノフの前奏曲“鐘”。

ショート、フリー共にロシアの作曲家を選んできましたね。

重厚な主題のリフレインはどこか仮面舞踏会と似通いますが、“鐘”の響きには「震撼」という表現がしっくりくるような荘厳さがあります。

ジャンプは2回の3アクセルを組み込むなど、エレメンツは昨シーズンと同じく(振り付けの見直しでも3アクセル2回は維持するようです)。

最後にここ数年封印してきた片手ビールマンスピンでフィニッシュです。

片手を胸に当てた、鬼気迫るような情感たっぷりの片手ビールマン、かつての可愛らしい片手ビールマンとはもうわけが違いますね。

さて、このフリープログラムについて関係者やファンからは“重すぎる!”“真央ちゃんに似合わない”というご意見もあるようですが、これをノーミスで滑ったなら、“神プロ”間違いなしだと私は思います。

確かに真央ちゃんのジャンプはここ数年でずいぶん変わりましたし、回転が遅くなった分、4分間続く重厚なmollでは動きが重たく見えてしまい、加点を引き出せないかもしれません。

その点、振り付け師ローリー・ニコルと浅田真央がタッグを組んだ、さりげなく優美にジャンプを組み込み、非常に音楽性に優れた“幻想即興曲”は、“笑顔が可愛いお姫さまみたいな真央ちゃん”の魅力を十二分に引き出す、浅田真央というスケーターを表現するには最高のプログラムだったと思います。

でも、真央ちゃんが今表現しようとしているのは“浅田真央”ではなく、あくまで“浅田真央が表現したいもの”なんだと考えるなら、きっと幻想即興曲の浅田真央では終われないんでしょう。

ジャンプのミスで点が伸び悩み、涙顔で記者の前に立つ真央ちゃんを見るとやはり胸が痛みますし、ジャンプからしても“いつも通りのマオ”の方が安定した高評価を引き出せたのかもしれません。

でも、真央ちゃん自身が演じると決めたラフマニノフの“鐘”を、表現したいものを、表現者としての真央ちゃんの魂を信じて見守っていきたいと思います。

フランス杯2位、続くロシア杯で5位に沈み、グランプリファイナルへのエントリーは9位補欠で閉ざされた2009年のシーズン前半戦。

2ヵ月間の練習時間の確保で真央ちゃんが満足いくプログラムとなったなら、悔いのない前半戦ですね。

25日からフジテレビ放送で始まる全日本選手権、バンクーバー出場3枠のうち、2枠目(条件は全日本優勝)と3枠目(スケート連盟推薦。実績などから選ばれる)が決まる大事な一戦です。

男子は織田さん、大ちゃん、こづで3人決まるでしょうが、女子は混戦です。

3枠目で真央ちゃんが外れることはまずありませんが、やはりここは全日本4連覇でバンクーバー決めてほしいですね!

それでは、全日本については後日また詳しく!



余談ですが、真央ちゃんとこづったら今シーズンの成績まで仲良しなんですよ。

4大陸で“仲良く銅メダルだね”なんて言ってましたが、全日本はぜひ“仲良く優勝”で頼むよおぉ!笑 

怪我なく頑張れ、真央ちゃん、こづ(^O^)

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