短編・中編

□仕上げは旦那さん
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身長は180まではいかないけど高い方

肩幅もあってけしてヒョロヒョロではないのだが、身のこなしが軽いというかさりげないというか。ついでに女癖も軽そう

少し長めの真っ黒の髪はあんまりいじった痕跡もなく、子供のように柔らかそうで

髪と同じ色をした目は切れ長のくせに、涙袋が大きくて色気がある

鼻は通ってるけど笑うと犬みたいにシワが寄って、唇は薄くてちっちゃいけど常に口角がかたっぽだけ上がってるのがなんか

感じ悪い


童顔なんだか冷淡なんだかよくわからん

とりあえず顔だけは綺麗だし童貞ではなさそう


そんなわたしの第一印象は非常に的を射ていた


「・・・あの。失礼ですけど、」

両親たちが席を外し、二人きりになったお見合いの席で、ストレートに問うたわたし

「なんでお見合いしてるんですか。女に困らないでしょあなた」

だってそうじゃん完璧怪しいじゃん。女の子がほっとくわけがない
 
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