短編・中編

□セブンティーンSのお勉強
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森野ほとり、ファーストフード店にて人生最大のピーンチ。

死にかけてまっす。てへ。




「ほとり?ねぇあんたそろそろ圧死か窒息死かまぁ何らかで死ぬと思うよ」


そーですね。


「今死んだらあんたさすがにまずくない?まだ高3じゃないの?」


そーですね。

アナタもですけどね。


「じゃあホラ、おとなしく縦に首を振って私の悩みを聞こう」


‥やだ


「え?」


やだ


「え、何?聞こえない。」


や「ありがと!あんたなら聞いてくれると思ってた。あいらびゅー、ほとり」


ニッコリ綺麗に笑ってそう言った梅さんが、首を絞めてた両腕を解いて、最後にあたしの首筋をぐっと押したが最後。


記憶が途絶え「させねーよ」


顔をパンと景気良くぶたれた。


USODAROー!!!


何この1ページ目にふさわしくないバイオレンスな展開!!


あたしまだ生まれたばかりのいたいけな17歳だよ!?


「‥‥あの、梅さんや」

「なに?」

「なんか、こう、平和的な解決がほしいね」

「良かったね。絵に描いたような理想的な平和的解決で」


どこがじゃーい







さっきからあたしの首を絞めたり顔ぶったりと忙しい彼女、あたしの一番の友人、湯川梅乃といいます。


170センチを超す長身に、金髪に近いショートボブがばっちり似合う目元の涼やかなクールビューティー梅さん。


県下一の進学校であるこの学校で、どうしたことか入試から高校3年5月の現在に至るまで、学年一位とかなんとかいうふざけたことを成し遂げている。
 

 
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