11/08の日記

17:21
この頃流行りのA-BoyFその後
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あぁ、ヤバイ。

なんて、頭の中で僕には有り得ない崩れた口調で呟く。

何がヤバイって、僕の頭の中と心臓が……。

原因は分かっている。今、僕の顔を不安げに窺っている少年、沢田綱吉のせいだ。

「…大丈夫ですか?骸さん…」

「…っ…!?…へ、平気です…」

口ではそう言うものの彼が気遣わしげに言って首を傾げれば、なんとか落ち着きを取り戻しかけていた心臓がバクバクと激しく音を立てて鳴り始め、全くもって平気ではない。

なんなんだ、コレは…。感覚としてはキャラに萌えたときに近いものがあるが、それを遥かに上回るこの動悸をどう説明すればいい?

頭の中だって大概オカしい。

今までは退屈な授業中に惰性で板書を書き写しながら考えることと言えば、その日放送されるアニメや近々発売されるグッズのことなど。

勿論、そんなことを考えながら顔色は一切変えることなく優等生“六道骸会長”としての顔を保っている。

それが最近ではどうだ。

授業中、休み時間、登下校中、考えることと言えば彼のことばかり。

今何をしているだろうか?

ちゃんと食事はしているのか?

そういえば、今日は一人でコンビニに行ってみると言っていたな……心配だ。

など悶々と考え、終いにはノートの端に沢田綱吉の似顔絵(僕の画風だが、なかなか上手く描けていると思う)まで描き始める始末。

そしてトドメは………。




『六道、お前大丈夫か?子持ちの主婦みたいな顔してるぞ…』

ポンッと担任教師に肩を叩かれながら言われた台詞だ。

どうやら僕の心境は表情としてだだ洩れであったことに気付かされ、それがまた僕を落ち込ませた。

それにしても『子持ちの主婦』とは……。もう少しマシな表現はないものだろうか?

例えば、そう“心配症の兄”とか…。あ、駄目だ。ウザいブラコンが音声付きで脳内に過ぎって不快になる。出て来るな、シャラップ!




『ツ〜ナ〜!俺の可愛いツナは元気か〜!?』

だから出て来るなと言うにっ!大体、兄弟だか何だか知らないが、いつ彼が君のモノになった?戯言を抜かすな。

ん?待て、待て待て待て!また僕は性懲りもなく沢田綱吉のことを考えているではないか。

オマケに要らない思考まで入り交じり始めた。今までは、ただウザいとしか感じなかったアルコバレーノのブラコンぶりが心底不愉快で、怒りを伴うものになり始めている。

そね上最近では。

『おめぇのせいで、俺の可愛いツナが…っ…どう責任とってくれるんだ!?』

などと全く心当たりのない言い掛かりをされて、いい迷惑だ。

これはつい先日の定期連絡の際の会話である。

§

『責任?じゃあ嫁にでも貰えば良いんですか?』

『ざっけんな!!おめぇは二次元の女相手に「僕の嫁ナリ〜」とでも言ってろ!』

『何ですか、「ナリ」って?…同じ穴の狢の癖にオタクに変な偏見は止めて下さいよ』

『フィギュア相手に夜な夜なハァハァ言ってるような、おめぇと一緒にすんな!!』

『なっ!?僕が彼女達をそんな邪まな目で見る訳ないでしょう!?僕の彼女達にたいする気持ちは、もっと純粋かつ清廉なもので……』

『黙れ、このDT野郎っ!!』

『中学三年でDTの何が悪いんですかっ!?…そういう貴方こそ、ブラコンは大概にして早く身を固めたら如何です?』

『そうやって俺をツナから引き離そうってのか?イイ度胸だ、餓鬼が……』

何やら不穏な台詞を呟いた所でアルコバレーノは通話を切った。

何やら嫌な予感が胸を過ぎったものの、後ろでジャンプを読みつつ聞き耳を立てていた沢田綱吉の不安げな表情を目にして、起こりそうになった身震いを押し込めていた。




続く?

後書き↓

マジで久々更新です(汗

アレ?なんか最近の骸ってヲタク色薄れてね?と思い書いてみた伏線のような話。

意味不な上にガッカリクオリティーですが、取り敢えずは更新出来たので良しとし…(殴

…ガフッ…精進します。

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