03/05の日記

15:28
いざフーブラス川へ
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そして街の入口へと向かった俺達は陸路を繋ぐ橋が洪水で流されたことを御者から聞き、フーブラス川を経由してカイツールに向かうことにした。

そして街の入口に差し掛かったとき、オラクル騎士団の鎧を身につけた集団がやってくるのを見て、慌てて物影に身を潜めた。

「よし、引き続き警戒を続けろ、コラ」

金髪にバンダナを巻いた軍服姿の少年が指示を出す。あいつは確かコロネロとか言う…。

思ってる間に金髪をオールバックに撫で付けた男性も現れ、ワシャと荒く自身の髪を撫で付ける。

「すまねぇな、俺がヘマやらかしたばっかりに…この落とし前は必ず付けるからよ」

あいつは黒獅子γ。生きてたんだ、ホッと息を吐くと骸に笑われてしまった。

「シシ…あんたはまだ傷が治ってねぇんだから無理すんなって…俺らがどうにかしてやるよ」

金髪で前髪が異常に長い少年が笑い混じりに言った。誰だ?

「ヒッ、だから言っただろう?あの陰険鬼畜眼鏡を倒すことが出来るのは私だけだと」

藤色の髪をオカッパに切り揃えた男がシャープなデザインの眼鏡の奥でこみかみを引き攣らせた。

だが、話し掛ける男を皆は完全に無視している。

「ま、グダグタ言ってたって始まんねぇ。行くぞ、パシリ」

ガッ、とコロネロに背中を殴られて半泣きになりながらスカルと言う名前らしい少年は歩き出す彼に続く。

「ちょ、せんぱ〜い!待って下さいよ〜」

その後にγと前髪の長い少年も続き、後には藤色髪の男だけが残された。

「フン、私の英知に嫉妬しているのだな…待っていろ、六道骸…今度こそ私の前に跪づかせてやるぞ」

そう誰も居ない空間に向かって挑戦的に笑った彼もまた、その場を後にした。

「もう追っ手が来ちゃったんだ…」

どうしようと呟いた俺の後に山本は感心したように口笛を吹く。

「あれが六神将か…初めてお目にかかるぜ」

「六神将?何それ?」

疑問をそのまま口にすれば、山本は苦笑混じりに説明してくれた。

「さっきの五人のことだよ。オラクルの幹部で超強いんだとさ…」

「六神将なのに、五人なの?」

「あぁ、一人は居なかっただけだろ?確か黒獅子γに魔弾のコロネロ…妖獣のスカル、烈風のベル…それと死神グロ、か…居なかったのは鮮血のジョットだな…」

「へぇ、詳しいね…」

感心して呟く俺に対して、山本は普通だよ、と笑った。

まさか、この後、フーブラス川で彼らの中の一人に命を狙われるなんて、このときは考えもしなかったんだ。




続く

後書き↓

久々更新でサーセン…でも、グロ様書けて満足です。

早く骸と絡ませたい…(性的な意味ではなく)

相手にされずキレてる彼が書きたいです。では、また…ノシ

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