03/06の日記
20:45
この頃流行りのA-BoyH
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いつものように行きつけのコンビニで買い物をしていたら、突然レジ係の男の人に声を掛けられた。
綺麗な金髪は染めたんじゃなくて自前みたいだと、妙に感心しながら相手を見返せば、彼は人懐っこい笑みを浮かべた。
「よぉ、お前が“ツナ”か?リボーンから話は聞いてるぜ」
そんな予想外の言葉に、俺はえ…と間抜けな顔で固まった。
「…リボーンを知ってるんですか?貴方は?」
そう問えば相手はクシャクシャと長めの金髪を掻き回しつつ、苦笑する。
「おぉ、悪ぃ…俺はディーノってんだ。リボーンとはちょっとした知り合いでさ…」
ま、宜しくな?と笑って差し出された手を恐る恐る握り返す。
「あ、はぃ…こちらこそ」
「しっかし…あいつの弟がこんな可愛いショタ系だとはな…」
美形な顔に似合わないオタク言葉を使う彼に、度肝を抜かれた。
いや、オタクにだって骸さんみたくカッコイイ人が居るのは知ってるけど、まさかこんな外国人っぽい人までとは思わなかった。
「ぇと…?」
戸惑う俺を気にせず、彼は更に続ける。
「オマケに小柄&眼鏡かよ?典型的な受けだな、萌えるぜ!」
なんか女の人が聞いてたら泣きそうな台詞を連発している彼に、少し頭痛を覚えた。
受け…って、遂にBL用語まで飛び出してきたし、腐男子な人なのかな?
「いや、マジで次の新刊のモデルにしたい可愛さだな…駄目か?」
いや、そんな手を合わせて拝むみたいに頼まれても困るんですが…。
新刊ってことは、まさか…。
「ぇと…ディーノさんって同人活動してるんですか?」
思わず尋ねれば、相手は明朗な笑顔で肯定した。
「おぅ、前はリボーンと二人でサークル組んでてな…チーム・ボンゴレとして活動してたんだ」
知ってっか?と聞かれて首を横に振りつつ、俺はこっそりと納得していた。
リボーンの部屋に時々トーンやGペンが転がってたのは、こういう訳だったのか、と。
年に二、三度部屋に篭って「修羅場だ」と唸っていた理由もようやく分かった。
「アイツ、ショタとか百合描くのが好きでよ。俺も同じ趣味だったから声掛けて合同サークルにしたんだ」
そう何でもないことのようにカミングアウトする彼は、ここが沢山人が出入りするコンビニだと分かっているんだろうか?
少し心配になりつつ、俺は黙って話を聞いていた。
「…で、ショタキャラのモデルにしてるっつぅ可愛い弟を見せろって頼んだんだけどよ…あの野郎、お前みたいなショタ好きに会わせられるかの一点張りでよ…」
弱ったぜ…と苦笑したディーノさん。
ちょっと待って下さい。今、聞き捨てならない言葉があったような。
ショタキャラのモデル…?
『ツナ、悪ぃがこの服着てポーズ取ってくれ。今度の商品のポーズモデルやって欲しいんだぞ』
あの、馬鹿兄貴〜!
「俺を騙して、なんてことしてくれたんだよっ!」
怒り沸騰状態な俺をディーノさんは呆気に取られた様子で見つめていた。
続く?
後書き↓
俺の手に掛かればディーノさんまでショタ趣味な同人作家に…ちょ、石投げないで!
ディノさんファンにフルボッコにされそうなものを書いてしまい、ガクブル状態です…((゚△゚;))
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