04/11の日記
01:20
お迎え
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朝、エドワード君の弟の、アルフォンス君が司令部にやってきた。アルフォンス君はおっきな鎧の姿をしていて、お兄さんのエドワード君よりもお兄さんらしいと思う。
「おはようございます!」
「あら、アルフォンス君お早よう。随分早いのね」
エドワード君よりも言葉遣いがていねいだし。
「済みません、あの…兄を迎えに来たんですけど…」
エドワード君の事を迎えに来たらしい。でも、エドワード君、来てないよ?
「エドワード君?まだここには来ていないけど…。昨日は帰って来なかったの?」
「はい…。もぅ、きっと大佐の所ですよね…」
あのままずっと、大佐と一緒だったって事かな?
ご主人さまとアルフォンス君がそんな話をしていると、廊下から歩く音と、喚き声が聞こえてきた。喚き声は、エドワード君みたい。
「やあ諸君、お早よう」
扉が開いたかと思うと、物凄く爽やかな笑顔の大佐が入ってきた。肩に何か担いでる…。
「だぁ〜っ!降ろしやがれ!俺を荷物扱いすんな〜〜〜っ!!」
…担がれてるのは、エドワード君だった。
「に・兄さん!?何で大佐に担がれてるの?」
「!…いやぁ、鋼のが昨晩ぎっくり腰になってしまってね。自分で歩けないから私が運んでやったのだよ」
「ぇえ!?ぎっくり腰?兄さん大丈夫なの?」
「あ・あぁ、大丈夫だ…」
「………」
エドワード君、口の端がひくひくしてる…。ご主人さまも何だか眉間にしわが寄ってるみたいだ。
「大佐……」
「そ・そう言うわけなのでね!アルフォンス、鋼のを頼んだよ!ははは…」
そう言って大佐は、エドワード君をアルフォンス君にひょいと手渡した…荷物みたいに。
「ぅわっ!!だから荷物扱いすんなって!」
「もう、兄さん、暴れちゃダメだよ?身体辛いんでしょ?」
「うぅ…」
アルフォンス君がエドワード君を宥めてる。やっぱりアルフォンス君の方がお兄さんて感じだな。
…そして、エドワード君とアルフォンス君はこの部屋を後にして、大佐はまた仕事に追われてた(と言うか、ご主人さまにおいつめられてた?)
何でエドワード君は、ぎっくり腰なんかになったんだろう…?
僕、物凄く氣になるんだけど…。
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