04/23の日記
01:58
争い。
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今日の司令部の風景…。
笑いながら睨み合う、大佐とハボック少尉。
他の皆は、おろおろしたり、見てみない振りをしたり。ご主人さまは、こんな時に限ってここにはいない…。
僕、どうしたら良いか分からないよ…。
「ハボック、いい加減諦めたらどうかね?」
「いいえ、俺は絶対に諦めないッスよ」
さっきからずっとこんな調子で、火花が散ってる。
ねぇ、仕事は?仕事しないと、ご主人さまに怒られちゃうよ?
そう伝えたいけど、僕は犬だから、言葉が通じない。
「…あの…大佐、そろそろ仕事を進めた方が良いのでは無いかと…」
ファルマン准尉が勇気を出して、そう言ったんだけど…。
「ファルマン、口出しは無用だ。これは仕事より重大な事なのだよ。」
「そ・そうですか…」
あぁ、ファルマン准尉、可哀相。うなだれちゃったよ…。
このままだと、いつまで経っても仕事が終わらない…。僕はそう思った。きっと皆もそう思ってる。
そんな時…。
バンバンッ!!
って言う物凄い音がした。大佐とハボック少尉が一瞬の内に固まった。
部屋の入り口には、ご主人さまが立っていた。手には何か持っていて、それから煙が少し出てた。
物凄い音の原因は、それみたい。
「…大佐、ハボック少尉。身体に風穴を開けられたくなければ…、仕事をして下さい。」
ご主人さまの表情は…恐かった。物凄く、恐かった。
「「…はい、分かりました…」」
二人は顔が真っ青になって、急いで自分達の席に着いた。
それで、一生懸命仕事をしてた。
その光景を見て、ご主人さまは満足そうに頷き、自分の席に座って仕事を再開した。
大佐とハボック少尉がいつも以上に仕事をこなしていったおかげなのか、皆残業はしないで済んだみたい。
司令部の中で、一番強いのは、もしかしてご主人さま…!?
あの迫力は、誰にも負けないと思った。
実際、僕はおしっこを漏らしそうになった位だから。
ここにエドワード君が居なくて、本当に良かったと思った。
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