04/29の日記

03:39
溶ける。
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今日は、暖かいと言うより…暑い。鼻が乾いちゃうよ。
今はまだ、春だよね?春を飛び越して、夏になったって事は無いよね?
司令部の皆も暑くてばててる。ファイルで扇いだり、上着を脱いで腕まくりしてたり。

そんな暑い中、エドワード君とアルフォンス君がやってきた。

「こんにちは!」
「ちは…。あ゛〜、あぢぃ…」

アルフォンス君は普通の挨拶だけど、エドワード君は…いつも以上にきちんとした挨拶が出来てない。

「もう…。兄さん、挨拶はちゃんとしないと駄目だよ?」
「んな事言ったって、こう暑くちゃ挨拶どころじゃねぇよ…」

エドワード君は、僕が見ても分かるくらいに暑さでばててる。機械の腕とかが、熱で暑くなってるのかも知れない。

今のエドワード君の格好は…黒いタンクトップ一枚。コートと上着はアルフォンス君が持ってる。

「ここもあちぃな…。司令部だったらいくらか涼しいかと思ったんだけど…」

「司令部は冷蔵庫では無いぞ?鋼の」
「へ?」

不意に、部屋の入り口から声が聞こえた。いつの間にか大佐がそこに立っていたみたいだ。
エドワード君は変な声を出して大佐の方を向いた。

「いくら暑いとは言え…タンクトップ一枚とは、若いな…それとも」

大佐はそう言いながら、エドワード君の耳元で囁いた。

「誘っているのかね?」
「んなっ!?」

え〜と。僕にはばっちり聞こえてるんですけど。
…そんな事は置いといて。エドワード君の顔がみるみる内に真っ赤になる。

「んな訳あるわけねぇ!だいたい…」

エドワード君も声を小さくして大佐に呟く。

「アルとか他の皆に聞こえたらどうすんだよ…」

司令部の他の人たちには聞こえなかったかも知れないけど…。アルフォンス君にはばっちり聞こえてるんじゃないかな…。すぐ近くにいるんだし。
僕にも聞こえてるしね。

「私はばれても良いのだがね…?」

大佐が意地悪そうな顔で笑う。そんな大佐の言葉に、もっと真っ赤になるエドワード君。

「勝手に言ってろ!アル、資料室行くぞ!」

真っ赤な顔の儘、さっさと出ていっちゃった。

「あ・兄さん待ってよぉ〜っ!」

エドワード君の後を追って、アルフォンス君も部屋から出ていった。

大佐は、まるで悪戯が成功した子供のように笑ってた。

それにしてもエドワード君、大佐との関係を皆にばれない様にって頑張ってたけど…。


もう既に、ばれてますから。

それにしても、今日は本当に暑かったよ。

大佐とエドワード君、二人のいちゃつきくらいに。

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