05/01の日記
01:53
けんか
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今日は、司令部でじけんが起こった。
エドワード君と大佐が大喧嘩したんだ。
どんな事で喧嘩したのかは僕には分からないけど、大佐のいる執務室からおっきな声がして、物凄い勢いでエドワード君が飛び出してきた。
皆の呼び掛ける声にも構わずにたてものの外へ走って行っちゃったんだけど…エドワード君、泣いてた。
ご主人さまは眉毛にしわを寄せて、大佐のいる執務室に走っていった。
ハボック少尉はエドワード君を追い掛けて外へ走っていった。
う〜ん、僕はどっちに行こうか…。
ちょっと悩んで、エドワード君の方に行く事にした。大佐はご主人さまに任せておけば安心だから。
僕は急いで外へ走っていった。
僕や大佐とかがよく昼寝をするお庭に、エドワード君とハボック少尉はいた。
エドワード君はいつもの勝ち気な様子はどこにいっちゃったのか、弱々しく泣いていた。
そのすぐ傍で、ハボック少尉が一生懸命慰めてる。
「…ぅっ、ひ…しょ…いぃ〜。どぅし・よ…ぉれ…」
「大将、大丈夫だって。だからもう泣くなよ、な?」
「でも…っく…」
エドワード君は、なかなか泣き止まない。
そんなエドワード君をハボック少尉は…。
「!?」
ぎゅっ、て抱き締めた。そして子供をあやすみたいに背中をぽんぽん叩いて。
エドワード君はびっくりしたみたいだけど、その内ハボック少尉の腕の中に顔を埋めて、されるが儘になってた。
泣いてたのも、段々落ち着いてきたみたいだ。
「…ありがと、少尉。少し落ち着いた…」
「ん。そっか…」
「少尉は優しいな…」
うわ、何だか雰囲気が…。
「何が原因か知らないけどな…後でちゃんと仲直りしろよ?」
「うん、分かってる」
じゃあ、今日はもう帰るから、って言って、エドワード君は帰っていった。
ハボック少尉もエドワード君の事、好きなくせに、あんな事言って。ハボック少尉は、本当に優しいんだね。
「は・鋼の〜〜っ!!」
大佐が物凄い勢いで走ってきた。
「あ〜、大佐。大将なら帰りましたよ。」
「何!?」
「追い掛けた方が、良いんじゃないすか?」
「…すまん、ハボック、後は頼む」
「イエッサー」
そうして、大佐はエドワード君を追って走っていった。
それを見送るハボック少尉は、何だか悲しそうだった。
「はぁ〜。俺って報われない…」
ハボック少尉、明日はきっと、良いことあるよ…。
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