05/05の日記

03:53
駅で。
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いつもと変わらない、司令部の中。
でも、エドワード君達はいない。今頃、汽車に乗る為に駅にいるんだろうな。
大佐、仕事は一応やってるみたいだけど、何となくボーッとしてる。
エドワード君の事が氣になるんだろうな。やっぱり、好きな人の事は心配だよね。

そんな事考えてたら、その時、

ジリリリリリ

電話が鳴った。

「こちら東方司令部」

ご主人さまが電話を取った。

「…!…状況は…ええ…分かりました、直ちに向かいます…」

何だか大変な事が起きたみたいだ。司令部の中に緊迫した空気が漂う。
ご主人さまは電話を切ると、険しい表情で言った。

「イーストシティ駅構内でテロが発生…そこに居合わせた鋼の錬金術…エドワード君が応戦中との事です。」
「何!?」
「市街を監察中のハボック少尉が現場に向かっていると連絡がありました…大佐、」
「ああ、我々も直ちに現場に向かう!」
「「「ラジャー!!」」」
大変だ!!

皆急いで準備して部屋を出ていく。
僕も行きたい!!

「ワンワンワン!」

一生懸命吠えて、訴えた。
「ブラックハヤテ、どうしたの?」

ご主人さまが氣付いてくれた。

「…一緒に行きたいの?」
「ワン!!」

ご主人さまは僕を抱えて連れていってくれた。僕の言いたい事を分かってくれたみたいだ。


―――駆け付けたイーストシティの駅。
人が慌ただしく動き回ってる。どうやら「テロ」って言うのはおさまったみたいだ。皆、後処理に忙しい。

そうだ、エドワード君達は大丈夫かな?
ご主人さまも処理に忙しいみたいだから、僕はエドワード君達の所に行こう。

僕は駅の中に入った。

「鋼の!!」

大佐の声がした。何だか焦ってると言うか…。声のした方に走っていった。

駅のホームに、エドワード君はいた。ハボック少尉が一緒だった。
ハボック少尉に支えられてるみたい。顔が苦しそうだ。

「鋼の!大丈夫か?」
「あ…大佐…」

エドワード君は弱々しく答えて右手を上げた。

「ハボック!鋼のは…」
「はい、テロリスト達との乱闘中、左脇腹に弾丸が擦ったそうです。止血はしてあります…」
「はは…かっこわりぃな、俺…」
「もぅ、兄さんはいつも無茶するから…」

エドワード君は、怪我をしたんだ。でも、命は大丈夫みたい。良かった〜。

「鋼の!!」
「な、何だよ大…」
「あまり、心配を掛けさせるんじゃない…」

大佐はエドワード君を優しく抱き締めた。

「…ごめん…なさい…」

エドワード君は大人しく大佐に抱き締められてた。

「折角の情報、無駄になっちまった…」
「そんな事より、君の命の方が大切だろう…」
「ほんと、ごめん…」
「いいんだ…」

何げに甘い雰囲気なのは、氣の所為…?エドワード君、怪我してるんだよ、大佐。



こうして、怪我をしたエドワード君は、大事をとって病院に入院する事になった。怪我が治るまで、旅はお預けらしい。そりゃあ、そうだよね。

大佐はきっと、毎日お見舞いに行くんだよ。

エドワード君の怪我、早く治ると良いね。

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