05/06の日記

02:45
お見舞い。
---------------
今日の司令部は、昨日あったテロ事件の事で忙しい。何かが書かれた紙(その紙は『書類』って言うらしい)が沢山運ばれてきて、大佐の机はいつも以上に紙の山だ。

それで、珍しくちゃんと働いてる大佐。そうだよね、こんな大変な時にサボってたら、本当に『むのう大佐』だよね。

「…中尉」
「何でしょう、大佐」
「鋼のの見舞いに行きたいのだが…」
「今日はそんな時間はありません。書類はまだまだありますから」
「…しかし…」

大佐はエドワード君が心配で堪らないんだよね。エドワード君、怪我してるから。

「今日はハボック少尉がお見舞いに行っていますので、ご安心を」
「何!?ハボックが…」

ハボック少尉の名前が出て、大佐は顔を引きつらせた。
さっきからいないなーと思ってたんだけど…ハボック少尉がお見舞いに行ってるのか。

「はい。なので今は仕事に集中なさって下さい」

集中出来るわけないと思うな。だって、ハボック少尉は、『恋のライバル』だもんね。

「ハボックだから、余計に心配なんだが…」

大佐は小さな声でぼそりと呟いた。

ジャキンッ

「…大佐、何か…?」
「イエ、ナンデモアリマセン…」

ご主人さまには、ばっちり聞こえちゃったみたいだ。
こうなるのは、いつも体験してるから分かると思うんだけど…。大佐は全く分かってないらしい。

「………」

黙々と仕事をこなす大佐。やれば出来るのにね。

「…明日…」
「?」
「お時間を空けておきますので、明日お見舞いに行けば宜しいかと。」
「ああ、分かった…中尉、済まないね」
「いいえ。その代わり、今日は仕事に専念して下さい」

ご主人さまはちゃんと考えてるんだね。

大佐、良かったね。

…ハボック少尉にエドワード君を取られない様に頑張ってね。

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ