05/09の日記

03:00
僕もお見舞い。
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今日は、ご主人さまはお仕事がお休みだ。そのお休みを利用して、エドワード君のお見舞いに行くって言ってた。

「いい、ブラックハヤテ、今日は付いてきては駄目よ?おとなしくお留守番をしていて頂戴」

って言われたけど、僕だってエドワード君のお見舞いに行きたい!犬は駄目だって分かってるけど…。エドワード君、昨日あの後直ぐに病院に帰っちゃったから、物凄く心配なんだ。

よし、決めた!!

僕は、こっそりご主人さまの後を追って、病院に行くことにした。ばれなければ大丈夫だよ、きっと。多分。おそらく。
……見つかったらお仕置き決定かもしれないけど。

途中、お花屋さんに寄ってお花を買ったり、お菓子屋さんに寄って美味しそうなお菓子を買ったりしてた。エドワード君、お菓子大好きだからきっと喜ぶね。


―――病院に着いた。うわ、結構おっきい病院だ。
こんなにおっきいと、どこにエドワード君がいるか分からないよ。
そんな事をボーッと考えてる間に、ご主人さまは中に入って行っちゃった。

…どうしよう。でも、何時までもここに居たってエドワード君に会える訳じゃない。
僕だって、軍司令部の一員だ(と思う…)。ばれない様にこっそりと…。


「あれ?ブラックハヤテ、どうしてこんな所にいるの?」

あ、アルフォンス君!!

こっそり入ったつもりだったのに、入り口から入ってすぐの所でいきなり見つかっちゃった。

「さっき中尉が来てくれたから…。あ、もしかして…中尉にくっついて来ちゃったの?」

はい、その通りデス。
あーあ、僕、病院から放り出されるんだきっと。
そう思ってしょんぼりしてたら、アルフォンス君が近づいてきて、僕をひょいって持ち上げた。
そのまま病院の外に出されるのかと思ってたら…アルフォンス君の鎧の中に入れられちゃった。

「ブラックハヤテ、ちょっと我慢しててね?」

そう言うと、アルフォンス君はゆっくり歩きだした。どこに行くんだろう?心配になってきた。

少ししたら、エドワード君とご主人さまの話し声が聞こえてきた。それで、アルフォンス君がエドワード君の入院してる部屋に向かってるのが分かった。

「ただいまー」
「お、アルお帰りー!」
「アルフォンス君、早かったわね」
「で、飲みモン持ってきてくれたんだろうな?」
「もう、ちゃんと持ってきたよ、ほらこれ」

アルフォンス君がテーブルに何かを置く音がした。

「あ、済みません中尉、花瓶の水を取り換えて来て貰えませんか?」
「ええ、いいわよ」

ご主人さまは、花瓶の水を取り換えるために部屋の外に出ていったみたい。

「兄さん、もう一人お見舞いに来てくれたよ」
「え?どこに?」
「ほら、出ておいで」

アルフォンス君はそう言うと、鎧を開けて僕を出してくれた。

「ブラックハヤテ!」

エドワード君は物凄くびっくりしたみたい。僕もびっくり。

「中尉にくっついて来ちゃったみたいなんだ。ブラックハヤテも、兄さんの事が心配だったんだよ、きっと」

アルフォンス君、分かってくれてたんだ。

「そっかー。昨日すぐに病院に戻されちまったからな〜。ごめんな、ブラックハヤテ」

エドワード君はそう言って、昨日と同じ様に僕を撫でてくれた。

「まったく。昨日は凄く心配したんだからね!…あんなに慌てた大佐、僕初めてみたよ…」
「ごめん…」

エドワード君、アルフォンス君にキツク言われてシュンとしちゃった。


その後は、ご主人さまに見つからないようにアルフォンス君が外まで連れていってくれた。

アルフォンス君のおかげでなんとか見つからないで済んだ。

今日は、お見舞いが出来て良かった!!

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