05/13の日記

04:11
お散歩がてら。
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今日の司令部。
大佐は昨日のアルフォンス君が言い放った『兄さんに無能が移る』って言う言葉を引きずってるみたい。
ご主人さまが何時にも増して厳しい視線を送ってる。
時間はもうすぐでお昼だ。
ご主人さまが時計を見て、「あら、もうすぐお昼休み…。ブラックハヤテ、ご飯にしましょうね」

そう言って僕のご飯の用意をしに部屋から出ていった。

ご主人さまの監視がなくなって、大佐はほっとした表情になってる。


―――ふぅ。
お昼ご飯を食べおわって寛いでたら、ご主人さまが困ってる様子。

「あらやだ、ブラックハヤテのご飯、買い置きがまだあったと思っていたのに…さっきので最後だったわ…」

えぇっ!?それは僕にとっても困った事だよ!

「あ、じゃあ俺が買ってきましょうか?丁度外廻りに行くとこだったんで」

ハボック少尉が言った。

「そう?助かるわ。お願いね」
「お安いご用ッスよ」

ハボック少尉はご主人さまからお金を預かって、外へ出ていこうと扉を開ける。
僕も、行きたいかも!
僕は急いで立ち上がって、ハボック少尉の足元へ走っていった。

「ワン!!」
「ぅおっ!?何だブラックハヤテ」

行きたい〜行きたい〜行きたい〜。
僕は思い切り尻尾を振って「一緒に行きたい」って言う気持ちを伝えようって頑張った。

「…もしかして、一緒に行きたい…のか?」
「ワン!!」

そうだよ、そうなんだよ!一緒に行きたいんだよ!

「じゃあ、一緒に行くか?」
「ワン!!」

ハボック少尉、分かってくれたよ。

「ハボック少尉、ごめんなさいね。」
「いいんですよ。こいつの散歩も兼ねて、ちょっと行ってきます」

こうして僕は、ハボック少尉と外にお散歩兼お買物に行く事になった。



目的の物…僕のご飯を買った後、暫らく街中を歩いてた。ハボック少尉は相変わらずくわえ煙草だ。

たまにはこんなお散歩もいいな…そう思ってたら、歩く先に見たことのあるおっきな鎧姿が。
間違える筈がない、あれはアルフォンス君だ。

「よぉ、アルフォンス」
「あ、ハボック少尉こんにちは。…ブラックハヤテも一緒なんですね。」
「どうした、買い物か?」
そう言えば、アルフォンス君、袋を持ってる。やっぱり買い物かな?

「いいえ、兄さんが『図書館に行って新しい本が入ってたら借りてきてくれ』って頼まれて、その帰りなんです」
「お前さんも大変だな」

なるほど。袋の中身は本なんだ。

「ところで昨日、思い切った事言ったな〜。あの後大佐、雨じゃないのに無能になってたぞ」
「そんな…本当の事を言ったまでですから」

アルフォンス君、なにげにまた黒いオーラが…。

「大将を大佐と言う魔の手から守るって感じか…」
「そんなところです」

ハボック少尉とアルフォンス君は、そう言ってにっこり微笑んだ。
実はハボック少尉も、エドワード君を狙ってる『魔の手』ってやつかも知れない。言葉が通じないからいえないけど。

エドワード君を巡って、いろんな所で火花が散ってる。

だんだん凄い事になってきたな〜って、司令部に帰りながら思った。

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