05/21の日記

02:28
かいきいわい当日。
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と、言う訳で今日はエドワード君のかいきいわいだ。
でも、エドワード君にはここに来るまで内緒なんだって。

「よし!後は大将が来るのを待つだけだな」
「そうですね。びっくりしますよ、きっと」

ハボック少尉とフュリー曹長が、遣り遂げた!って顔をしてる。
司令部の机には、美味しそうな料理やお菓子、飲み物…多分、お酒も交じってる…が、所狭しと並んでる。
ちなみに、今はもう夜だ。司令部の皆が揃うのを待ってたらこんな時間になっちゃったんだって。

暫くすると、部屋の外から賑やかな声と足音が聞こえてきた。エドワード君とアルフォンス君だ。

「来たようね…」

ご主人さまはそう言うと、今日ここに来る途中で買った花束を手に持った。

「こんばんは!」
「こんばんは〜。にしても、何で今日は夜に呼び出されたんだ…?」

アルフォンス君はいつもの通りだけど、エドワード君は腑に落ちない様子。

「エドワード君、退院おめでとう」
「はい?」

ご主人さまからの言葉と花束に、目をぱちくりするエドワード君。
そんなエドワード君に、アルフォンス君が言った。

「兄さんに内緒で、司令部の皆が快気祝いの準備をしてくれたんだよ」
「…俺の為にか?」
「他に誰が居るのさ」

いつのまにか、エドワード君の周りに皆が集まってる。そして皆、エドワード君にお祝いの言葉を掛けてる。

「…なんだか、物凄く照れるんだけど…ありがと」

こうして、主役が揃った所で、かいきいわいは始められた。


エドワード君は皆に囲まれて、楽しそうに話をしてる。手にはご馳走を沢山持って。…そんなに食べきれるのかな?

僕にはお肉の塊があって、それを食べながら、皆の話とか様子をみる。

「あれ?そう言えば、大佐は?」

エドワード君がきょろきょろと周りを見ながらご主人さまに聞いた。

「大佐なら、執務室でまだ書類と格闘してるわよ」
「ふぅん、そっか…本当、無能だな」

エドワード君、何となく寂しそうだ。

「もうそろそろ、終わるんじゃないかしらね…」
「そうなの?…でもまぁ、サボってるのが悪いんだしな!うん!」

でも直ぐに明るくなって、手に持ったご馳走を頬張る。

「んぐっ!」

た・大変だ!沢山頬張った所為で、エドワード君、喉に詰まらせちゃったみたいだ!

「大将!大丈夫か?」
「もぅ、兄さんたらがっつき過ぎだよ!」
「んん、の・のみも…」

必死になって飲み物を探すエドワード君。
やっとの事で手に取ったコップの中身を流し込む。

「あ!エドワード君、それは…」

フュリー曹長が慌てて止めようとしたけど、ちょっと遅かった。その飲み物はもしかして…。

「ぷはっ、死ぬかと思った…何?フュリー曹長」
「エドワード君、大丈夫ですか?」
「へ?何で?」
「エドワード君が飲んだそれ…お酒入ってたんですよ…」

一瞬硬直するエドワード君。…もう既に、顔が赤くなってきてる。

「…全部、飲んじまった…ひっく」

エドワード君は小さいから、お酒の回りも早いのかもしれない。
目がとろんとしてきてる。
「エドワード君?」

ご主人さまが様子を見にきた。エドワード君の頬を軽く叩く。

「へへ…ちゅういだぁ…」「エドワード君、具合はどう?」
「ん…なんか、ふわふわする…」

もう、かなりお酒が回ってるみたいだ。

ご主人さまは深いため息を吐いて、エドワード君をソファに連れて行くと、そっと寝かせてあげた。

「んむぅ…」
「はあ、兄さんたらもう…」

アルフォンス君は呆れてる。


でも、ドンチャン騒ぎはその後も続いて、気付けば時間はもう日付が変わる頃だった。




…次の日に続くよ。

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