05/22の日記
00:44
ししるいるい。
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…皆、酔い潰れてその辺に転がってる。ししるいるい?ってやつだ。
エドワード君は、ソファで寝ちゃってるし。
僕も、眠いかも。
そんな中、アルフォンス君は鎧だから何ともないのは分かるけど…。
ご主人さまは何で平気なの?お酒も結構飲んでたはずなのに。
「はぁ。どうしましょうか、これ」
「あのー。中尉は平気なんですか?」
アルフォンス君が恐る恐るご主人さまに聞いてる。
「ええ、平気よ。あれ位で酔い潰れたりしないわよ」
「そ・そうですか…」
…さすが、ご主人さま?
「空いた食器とか、片付けないといけないわね…」
「あ・僕手伝いますよ!」
「本当?助かるわアルフォンス君。お願いね」
「はい!」
ご主人さまとアルフォンス君は、空になったお皿やコップをてきぱきと片付け始めた。
それで、どこからか持ってきたワゴンに山程乗せて、部屋の外へ運んでいっちゃった。
多分、洗うんだろうな。…あんなに沢山、大変そう。
それから少しして、うとうとしてたら扉が開いた。
ご主人さまたちが帰ってきたのかと思ったら、大佐だった。
…疲れた顔してる。やっと仕事が終わったみたい。
「…やっとの事で、仕事を終わらせて来てみれば…何だこの有様は…」
大佐は、この部屋の状態を見て、愕然としてる。ししるいるいだもの。
大佐は部屋を見渡して、ソファで寝てるエドワード君を見つけた。
「鋼の…」
優しく揺り動かして、声を掛けてる。
「んぅ…?」
「鋼の、大丈夫かね…?」
あ、エドワード君、起きたみたいだ。でも、まだお酒が残ってるみたいで、ぼーっとしてる。
「あ、ろいだ〜。へへ…ろ〜い〜」
「は・鋼の!?」
普段ならありえない、エドワード君の今の状態。にまーって笑ったかと思うと、大佐に抱きついた。
「ん〜とね…俺ね…ろいの事、好きだよ?」
ずきゅん!
今、確かにそんな音が聞こえた。大佐、固まってる。でもすぐに顔が綻んで、エドワード君を抱き返した。
「酔っているにしても、まさか君の口からそんな言葉が聞けるなんてね…」
「だぁって…好きなんだからしょうがないだろ…?」
何だか甘い雰囲気になってるんですけど!僕、見てるんですけど!
そんな事はお構いなしの…二人…。
「鋼の…いや、エドワード…嬉しいよ…」
大佐の唇がエドワード君の唇と重なって…うわ、ちゅーしてるよ!
「…んっ…」
「…愛してる、エドワード…」
大佐の顔がエドワード君の首筋に移動して…。
チュッ
「ぁっ…ろぃ…」
こ…こんなの、
目の毒だよ!!
僕は意を決して、吠えた。
「ワンワンッ!!(やめろっちゅーの!!)」
僕の声に、大佐はびくっとした。エドワード君は…「ん〜?」て感じであまり反応がない。
「やはりここではまずいか…」
大佐はそう言うと、エドワード君を抱えてどこかに移動するみたいだ。
「あれ?ろい、しないの?」
「ああ、ソファでは窮屈だろう?続きは私の仮眠室で…な」
「ん〜。分かった…」
バタン
…………。
甘い雰囲気を部屋に残した儘、大佐てエドワード君は大佐の仮眠室へ行っちゃった。
ご主人さま、アルフォンス君。あなたたち二人がいない間に、エドワード君は大佐に持っていかれちゃいました…。
僕は、番犬失格だよ…。
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