06/07の日記

00:53
今日のは。
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文才が無い所為で、やたらに長いです。
パケ代かかりまくりで申し訳ないです…。

ではどうぞ。↓

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00:51
病室で。
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僕は今、ご主人さまと大佐に付いて病院に来てる。
もちろん、エドワード君に会う為だ。

二人の表情は、なんとなく、重い。

エドワード君の病室の前で、アルフォンス君が迎えてくれた。

「大佐、中尉…わざわざ済みません…」
「良いのよアルフォンス君、氣にしないで…」
「鋼のは中かい?」
「はい…宜しくお願いします…」

大佐とご主人さまは、アルフォンス君の後を付いて病室へ入っていった。僕も慌てて付いていった。

「兄さん、今日はお客様が来てるよ」
「…客…?アル、俺は誰にも会いたくないって…っ!!」

こっちを見たエドワード君は途中で言葉が出なくなって、凄く驚いた顔をしてた。
何も食べてない所為で、その顔は酷くやつれていて…見てるこっちが辛かった。
「何…で…」
「エドワード君…」
「鋼の…」
「アル…どういう事だ?何で大佐と中尉が…」

エドワード君の声、震えてた。

「ごめんね兄さん。でも、ちゃんと会って話した方が良いと思ったから…」

エドワード君は黙って俯いて、両手を握り締めてた。
「じゃあ、僕は外に行ってます…」

アルフォンス君はそう言うと、病室の外へ出ていった。

「………。」

エドワード君は、黙った儘でいる。

「エドワード君、皆心配しているわよ…早く良くなって欲しいって」
「………。」

ご主人さまが優しく話し掛けても、エドワード君は黙った儘で俯いてる。

「エドワードく…」
「中尉、」

更に何か言おうとしたご主人さまを大佐が止めた。

「私が話してみよう。…二人だけにさせてくれないかね?」
「しかし大佐…」
「なに、心配はいらんよ」
大佐、何か考えがあるのかな?

「…分かりました。大佐にお任せします…」
「…中尉、済まないね…」
ご主人さまはぺこりとお辞儀をして、病室を出ていった。


長い、沈黙。

その沈黙を破ったのは、エドワード君だった。

「…なんで、来たんだよ…」
「…鋼のが心配だからに決まっているだろう?」

大佐は優しい声でエドワード君に言った。少しずつ、エドワード君に近づきながら。

「俺の事なんか…もう、どうでもいいんだろ?…放っておいてくれよ…」
「どうでもいい訳ないだろう?…こんなに痩せてしまって…」

大佐はそう言うと、エドワード君のやつれた頬に触れた。

「…っ!やっ!!」

エドワード君はびっくりして、大佐の手を振り払おうとした。けど、力が入らないのか、反対に振り払おうとした手を掴まれちゃった。

「…は、離せよ…っ」
「鋼の…いや、エドワード…」

大佐はエドワード君を名前で呼んだ。そして力なく藻掻くエドワード君の体をぎゅっ、て抱き締めたんだ。
「たい…」
「…済まない、エド…。私のつまらない意地の所為で、君をこんな目に…遭わせてしまっ…て…」

エドワード君を抱き締めた儘、大佐は苦しそうに言った。最後の方は、声が震えてた。

「済まない…済まない…」「…大佐…」

エドワード君はおとなしくなって、暫くその儘でいた。

どれ位経ったろう、エドワード君がぽつりぽつりと、話し始めた。

「あん時…大佐に嫌われたって…俺…すげぇショックで…」
「…あぁ……。」
「誤解、解きたかったのに…大佐…全然会ってくれなくて…もう…何もかも、どうでも…良くなって…」

今まで溜め込んできた氣持ちが、全部溢れて来てるみたいだ…。

「…死にたくて…でも、死ねなくて…。」
「…エド…」
「…本当は、会いたかったよ…?でも…会えるわけないじゃんか…あんな事になって…散々迷惑…掛けて…」
「君が無事ならそれで…それだけで良いんだ…」

大佐は物凄く優しくエドワード君の頭を撫でて、言葉を掛ける。

「たいさぁ…、ロイ…やだ…俺の事…嫌いにならないでぇ…!」

とうとうエドワード君は、大佐に縋り付いて泣きだした。

大佐は、エドワード君が泣き疲れて寝てしまうまで、ずっと抱き締めてた。今までの事を謝るみたいに。
時々、その涙を口付けで拭ってあげながら。

寝てしまったエドワード君を、そっとベッドに寝かせて大佐は病室を出た。

あ・僕も出なくちゃばれちゃう…。

病室の外には、アルフォンス君とご主人さまがいて、心配そうな顔をしてた。

「大佐…エドワード君は…」
「ああ…泣き疲れて寝てしまったよ…。余程氣持ちを蓄め込んでいた様だ…」
「…感情が戻ってきたんですね…今までずっと、脱け殻の様だったので…。兄さんは、大丈夫でしょうか…?」

アルフォンス君がそう問い掛けた。

「…もう少しかかるかも知れないが…。また明日、来ても良いかね?」
「はい、お願いします…今日は、有難うございました…」


今日は、これで帰る事になった。
大佐は明日もお見舞いに来るんだって。

少しずつ、エドワード君は戻ってきてるらしい。

早くエドワード君の笑顔が見たいよ。

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