06/11の日記
13:10
退院。
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今日は、エドワード君が退院する日だ。
それで、暫らく大佐の家でじたくりょうよう?をするんだって。
でも、物凄く心配。
この間の事で、アルフォンス君と大佐は分かり合えたんだと思ってたんだけど…(アルフォンス君、大佐にお礼言ってたし)。
やっぱり、ダメだったみたい…。
昨日は、久しぶりにアルフォンス君の黒いオーラを見たよ。
話が逸れた?氣がする。
大佐は今日は午後からお休みだ。エドワード君とアルフォンス君を家に連れていく為だって、ご主人さまが言ってた。
大佐の机の上は、珍しく綺麗だ。
真面目に仕事をしたのかと思ってたら…。
ハボック少尉やブレダ少尉とか…他の人たちに、仕事が回ってた。
「…はぁ…何で俺たちが…」
ハボック少尉の呟きが聞こえてきた。
……可哀想……。
そうこうしてるうちに、外が騒がしくなった。誰かが喚いてるような、そんな声が聞こえてくる。
「こんにちは!」
「だぁあ〜〜っ!アル、降ろせ!降ろせって!!」
賑やかに入ってきたのは、エドワード君とアルフォンス君だった。
エドワード君は、なぜかアルフォンス君に…お姫さま抱っこされてる。
「もぅ、兄さんはまだ本調子じゃないんだから、無理しちゃ駄目なんだよ?」
「…だからって、この格好は…恥ずかしい…」
エドワード君、顔を真っ赤にして…可愛いかも。
それにしても、アルフォンス君、ちょっと過保護気味だと思うよ。
「やあ、鋼の、アルフォンス。…随分と賑やかな登場だな」
大佐はそんな二人を見て、ちょっと羨ましそうな視線を向けた。
「あ、大佐〜っ。アルに言ってやってくれよ…一人で歩けるのに…」
エドワード君は大佐に助けを求めてる。
「…だそうだよ、アルフォンス。全く歩かないのは却って体に良くないのではないかね?」
「…兄さん、辛かったら言ってね?」
アルフォンス君は、エドワード君をそっと下に降ろした。
「歩く位なら大丈夫だって!心配性だなアルは…」
エドワード君は笑ってアルフォンス君をポンポン叩いた。
「では、そろそろ行くか」
大佐は二人を促して部屋を出ていこうとした。
そこにご主人さまが一言、
「大佐、くれぐれも暴走はしません様、お氣を付け下さい…」
「あ、あぁ…善処する…」
大佐は引きつった笑いで答えた。
「大丈夫ですよ、中尉。僕が付いてますから!」
アルフォンス君が力強く言った。
アルフォンス君は、エドワード君をいつでも支えられる様に横にぴったりくっついて出ていった。
大佐は何となくしょんぼりした歩き方になってた。
今回の勝負、アルフォンス君の勝ち?
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