06/12の日記
22:08
ほっぺた。
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今日の司令部。
みんなが大佐を見て何かこそこそ話したりしてる。
ハボック少尉はタバコを吹かしながら笑いを堪えてるみたい。
それは何でかって言うと…。
「…大佐…どうしたんスか…ぷ、その顔…」
「……煩いぞ、ハボック…」
大佐の顔、って言うかほっぺたが赤く腫れてるんだ。それはもう、見事に。
たぶん、誰かに叩かれたんだよね。叩くとしたら、エドワード君かな?
「昨日の様子からして…大将にやられたんスか?俺ならそんなヘマしないですけど…」
「鋼のではない。アルフォンスにやられたのだよ…」
溜め息混じりに力なく言う大佐。
えぇ!?アルフォンス君に叩かれたの?それってもしかしなくても、エドワード君に叩かれるより痛い、よね…。
大佐の言葉に、ハボック少尉は唖然として、タバコを落としそうになった。
「た・大佐…。まさか、アルフォンスにまで手を出して…」
「ち・違う!断じて違うぞ!…鋼のに…こう…スキンシップをしようとしてだな…」
そうやって事態を説明する大佐の手つきは、何だか厭らしい。
「…そうしたら、アルフォンスが『厭らしい手で兄さんに触れないで下さい!』と…。そして、この有様と言う訳だ…」
「それは…大変ッスね…」
ハボック少尉もたじたじ。
兄弟愛って素晴らしい…じゃなくて。凄まじい…。
何だか、大佐が可哀想になってきたよ。
エドワード君も、アルフォンス君と大佐の間に挟まって大変だろうな。
アルフォンス君は、たった一人の兄弟として大事だし、大佐は上司だし(一応)恋人としても大事だし。
二人が心配で、治るものも治らなくなっちゃうよね。
大佐は今日一日、腫れたほっぺたを氷で冷やしながら仕事をしてた。
アルフォンス君と大佐の関係、どうにかならないかな…。
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