06/15の日記

03:31
電話。
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今日は、昨日の夢見が悪かったから、僕は寝不足です…。

何回もあくびが出ちゃう。

えっと。

今日は、司令部にエドワード君とアルフォンス君が来てる。

司令部に新しい資料が入ったから、それを見せて貰いに来たんだって。エドワード君の運動も兼ねてらしいけど。(エドワード君は二日前にもう来てたんだけどね)

今、二人は大佐の執務室でその資料を夢中になって読んでる。
僕はちゃっかりその二人の足元でうとうとしてると言うわけ。

大佐は自分の机で書類と睨めっこしてる。

けど、その合間合間にエドワード君の方をちらちら見てる。

資料を見つつも、そんな大佐の視線からエドワード君を守る様に座ってるアルフォンス君。

エドワード君は、資料に夢中になっててそれに氣が付かない。



ジリリリリ……


急に、大佐の机の上にある電話が鳴った。

「こちら東方司令部執務室……繋いでくれ……」

何だろう?

「……何だ、ヒューズか…ああ、こちらは相変わらずだが………お前の娘の事はもういい…本題は何だ?」

「ヒューズ中佐からだって…何だろうね?兄さん」
「……………。」

アルフォンス君は、電話の内容が氣になるみたいだけど、エドワード君はそんな事氣にしないで、黙々と資料を見てる。

「…何?……何故わざわざ……はぁ、仕方ない……。では、明日一番の汽車で向かう……娘の話はもういい……では」

大佐は半ばうんざりした口調で電話を切った。ヒューズ中佐の話、そんなに長かったのかな?

電話を切った後、エドワード君とアルフォンス君の方を向いて二人に呼び掛けた。

「鋼の、アルフォンス、ちょっと良いかね?」
「何ですか、大佐」
「ん〜…?何大佐、何か用?」

エドワード君は、漸く資料から目を離して大佐の方を向いた。


「私は所用で中央へ行く事になってね。数日留守にするが…私の家はその儘使ってくれて構わない」
「えっ!中央へ…ですか?そ・そんな、勝手に人様の家で過ごすなんて…」
「中央?そりゃあ御苦労さん。大佐んち、使っていいの?サンキュー!」
「に・兄さん!!それは余りにも失礼…」

単純に喜ぶエドワード君に、あくまでも謙虚なアルフォンス君。本当に対照的な二人だ。

「いや、アルフォンス、氣にせんでくれたまえ。手狭な宿よりはゆっくり出来るだろうしな。それと…鋼のの体調の事もあるしね」

そう言われると、アルフォンス君も反論できなくなるみたいだ。

「済みません大佐…お家、お借りします…」

アルフォンス君は深く頭を下げた。

「では、鍵を渡しておこう…鋼の」

大佐はエドワード君の側まで歩いてくると、鍵をエドワード君に手渡した。

「あ、あぁ…サンキュー…大佐…」

あれ?何だか急におとなしくなってるよ、エドワード君。



こうして、大佐は明日の朝一番の汽車に乗って中央に行く事になった。
エドワード君とアルフォンス君は、その間大佐の家で引き続き過ごす事になった。

大佐、暫らくいないんだ…。

もしかしたら、エドワード君が急におとなしくなったのは、大佐と暫らく会えなくなるからかも知れないね。

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