06/16の日記

02:29
大佐の居ない日。
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今日の司令部。

大佐は朝早くに、中央行きの汽車に乗って中央に行った。
大佐が居ないと、なんとなくここの雰囲気が違ってくるからびっくりだ。

エドワード君とアルフォンス君は大佐がいない間、大佐の家で過ごす事になったんだけど、『ずっと閉じこもってるのは性に合わない!!』とか言って、司令部で資料を見たり、二人で組み手をやったりするんだって。
エドワード君、組み手が出来るくらいに回復したんだね。良かった。


今は、大佐の居ない執務室で、二人して資料を見てる。大佐から特別に許可を貰って、執務室を使って良いって事になったんだって。

「…兄さん」
「ん?何だ、アル」
「大佐が居ないと、自棄に静かだね…」
「……あぁ……そうだな…」

資料を見ながら、そんな事を話してるエドワード君とアルフォンス君。
エドワード君は、何だか寂しそうだ。
いつもなら、煩過ぎるくらいなのにね。

「…な・なぁに、嫌味言われる心配ないから伸び伸び出来るってもんよ!」

慌てていつもの調子に戻る、と言うか、戻そうとしてる。

「…だよね」
「そうそう!そうだよ!!ははは…」

僕には、エドワード君が無理して笑ってる様にしか見えない。

エドワード君は、アルフォンス君に見えない様に小さく溜め息を吐いた。
やっぱり寂しいんだね。

そして、寂しさを振り切る様に資料を片っ端から読み漁る。

そんなエドワード君を見て、アルフォンス君は心配そうに言った。

「兄さん、あんまり無理しちゃ駄目だよ?また体調悪くしたら大変でしょ?」
「…あぁ、分かってるよ」
その後、暗くなっても電気を付けないでいたら、ご主人さまに叱られたりしてた。


…こうして、大佐の居ない一日目は過ぎていった。

大佐、早く帰って来た方が良いと思うよ。
だって、エドワード君が寂し過ぎて参っちゃいそうなんだもの。

お仕事だから、仕方ないんだろうけど…。

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