06/20の日記
02:25
イライラ。
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今日の司令部。
エドワード君のイライラは最高潮。
そのイライラを、アルフォンス君にぶつけてる。
でも、そのぶつけ方は…ちょっと可愛い。
カツン…カツン…カツン…
この音が、イライラをぶつけてる音。
「……兄さん」
「…んだよ…」
アルフォンス君、表情が出せたなら、今はきっと困った顔してると思う。
カツン…カツン…カツン…
「…楽しい?」
「……べつに。なんかこうしてると落ち着く…」
「…そう…」
さっきからしてるこの音は何かと言うと…。
エドワード君の左足が左右に揺れて、隣に座ってるアルフォンス君の足に当たってる音。
エドワード君の目は、本に向いてるんだけどね。
アルフォンス君も本を読んでるんだけど、エドワード君のその仕草が氣になって仕方がないみたい。
でも、素直に止めてって言えなくて…さっきみたいな会話になって。
「…さっきから、物凄く氣になるんだけど、その音…」
「俺は氣にならない…」
二人の会話が、噛み合ってない…。
大丈夫なのかな…。
そんな時、ご主人さまが二人の所にやってきた。
「毎日大変ね…。少し休憩した方が良いわよ?」
「あ、中尉…。僕は平気ですけど、兄さんが…」
「…俺は大丈夫だよ…中尉」
エドワード君はそう言うけど、やっぱりどこかいつもと違う。
「…余り無理をしては駄目よ?そうだわ……大佐は、明日こちらへ戻ってくるそうよ」
大佐、やっと帰ってくるんだ。
「えっ!中尉、それホント?」
急にエドワード君が元氣になったのは、僕の氣のせい?
「え、えぇ…さっき電話で大佐本人から連絡があったのよ。じゃあ、私は戻るわね」
「中尉、教えてくれてサンキュー!」
にっこり笑って、ご主人さまはお仕事に戻っていった。
もしかして…エドワード君に大佐の事を知らせるためにわざわざここに来たのかな…。
エドワード君は、さっきまでのイライラはどこかに行っちゃったみたい。
鼻歌まで出てる。
そんなエドワード君を見て、アルフォンス君はぼそりと呟いた。
「…兄さん、分かり易すぎ…」
「ん?アル、何か言ったか?」
「え?な・何も言ってないよ!へへ…」
「ふぅん、なら良いけど……明日、か…」
本当、アルフォンス君の言う通り、エドワード君て分かり易いかも知れないね。
この後ずっと、エドワード君は機嫌が良かった。
でも、あんまりあからさま?だとアルフォンス君がやきもち妬いちゃうかも。
とにかく、大佐は明日帰ってくるんだね。
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