06/23の日記

13:19
お腹。
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今日の司令部。

大佐もすっかり良くなって(治るの早いと思うのは、僕だけ?)いつもの様に司令室の机に座ってる。

サボりは相変わらずだけど、物凄く機嫌が良い。時々鼻歌が出てきてる位だから。

機嫌が良いのはやっぱり、エドワード君が付きっきりで看病してくれてたからかな。

そのエドワード君はどうしてるかて言うと…。

「っか〜っ!組み手した後の飲みモンはやっぱり旨いなぁ!」
「…もぅ、兄さんたら行儀が悪いよ。それに、冷たい飲み物はいっぺんに沢山飲んだらお腹壊すんだからね?」

さっき迄アルフォンス君と二人して外で組み手をやってたんだ。
その組み手が一段落して、エドワード君は冷たい飲み物を一氣飲み。アルフォンス君はそれを見て、エドワード君にいろいろと言ってる。

「分かってるって。そんなガキみたいな事しねぇよ」
「身長はお子様サイズだけどな」

ハボック少尉がすかさずツッコミを入れた。

「だぁ〜れが幼児サイズが似合う位のミジンコドチビかぁ〜っ!!」

あ〜あ。エドワード君、物凄い怒り様。小さいのいつも氣にしてるものね。

「ったく、いつもいつ……っ!……ぅ…」

…と、煩いくらい元氣に騒いでたエドワード君が、急に黙り込んだ。
何だか苦しそうにしてる。
「ん?どうした大将」
「兄さん?」
「…ぃや……なんかこう…急に…は・腹が……痛く…だな…」

エドワード君の額には、だんだん汗が出てきてる。かなり苦しいみたいだ。

「兄さん、お腹痛いの?もう!だから言ったでしょ?お腹壊すって…」

苦しがるエドワード君の側に来て、屈んで様子を見るアルフォンス君。

「鋼の!」

今まで黙ってた大佐が急に喋った。
皆びっくりして大佐に注目する。

「…なんだよ…大佐、…こんな時に…」
「私がトイレに連れていってあげようではないか!」「…はぁ!?」

大佐は笑顔でそう言うと、立ち上がってエドワード君の方に近づいていった。
そんな事、爽やかに言える大佐はある意味凄い。

「……兄さん!」
「…何だよアル…ぅわっ」
おもむろにエドワード君を抱き抱えるアルフォンス君。それはまるで、大佐からエドワード君を守るみたいだった。

「僕が連れていってあげる!!」
「ぇえっ、ア・アル!?」
「なっ!何だと!?」

アルフォンス君は、エドワード君を抱き抱えたまま部屋の外へ走っていった。

「アルフォンス!抜け駆けは許さんぞ!!」

大佐はそれを追い掛けていった。

司令室の皆は、その光景を呆気に取られて見てるしかなかった。



―――その後、大佐は恐ろしい顔をしたご主人さまにヒドイ目にあったらしい。

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