06/24の日記
16:41
ごめん。
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今日、エドワード君は大佐の執務室で、大佐と二人きり。
いつもなら煩いくらいなのに、何故だか凄くおとなしい。
文献を捲る音と、ペンが書類を走る音がやけに響いて聞こえる。
暫らくそんな状態が続いてた。
何だか空気が重苦しいって感じるのは、僕だけだろうか?
その空気を破ったのは、大佐だった。
「今日はやけにおとなしいな、鋼の。…まだ腹痛は治らないのかね?」
「…ちげーよ…。」
からかう様な大佐の言葉にも、ぶっきら棒に答えるエドワード君。
いつもなら、食って掛かる…とまではいかないけど、多少は喚いて反論とかするのに。
「ならばどうしたのかね?…やはりどこか具合でも…」
「……大佐、」
「ん?何だね」
エドワード君は文献に目を向けたまま、つまりは俯いたままで、大佐に話し掛けた。
「…え、と……ごめん。」
「!?…何を突然謝るのだね?」
俯いたまま、突然謝ったエドワード君に、大佐はびっくりした。…僕もびっくりした。
エドワード君は、俯いたままゆっくりと話し始めた。
「大佐が中央に行ってた時…俺、物凄く寂しかったんだ…。」
「鋼の…」
「逢いたくて仕方なくて…声が…聞きたくて…抱き締めて欲しくって…」
大佐は、黙ってそれを聞いてる。
「それで俺、氣が付いたんだ…大佐も、こんな氣持ちで俺の事…待ってたんだって……。俺は大佐に…こんな寂しい思いを、させてたんだって…」
そこまで言うと、エドワード君は顔を上げて大佐を見た。その目は、泣いてるのか…潤んでた。
「だから…ごめん……ごめん…なさい…」
「鋼の…!」
大佐は黙って立ち上がって、エドワード君の傍まで歩いてきた。そして、エドワード君をぎゅっと抱き締めた。
「まったく、君はと言う子は…。謝る必要などないんだぞ?なかなか戻って来れないのは、君の目的がそれだけ困難極まりないと言う事だ。私もそれは十分理解している…」
「大佐…」
エドワード君を見つめて微笑みながら大佐は続けた。
「まあ、寂しくないと言えば嘘になるがね」
「…だから…」
「だが…君は私と逢う時、その寂しさを十分補ってくれる…愛情を注いでくれるだろう?」
こっちが恥ずかしくなっちゃう位の台詞を平然と言う大佐。
エドワード君の顔が、見る見る真っ赤になっていった。
「…それで良いではないか…」
「…恥ずかしい奴…」
いつの間にか、エドワード君には笑顔が戻ってた。
この二人は、何だかんだ言って、やっぱりラブラブなんだなぁと感じた。
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