06/25の日記

02:32
暑い。
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…今日は暑い。物凄く暑い。この暑さじゃ、外にはいられないよ。中庭もきっと暑いんだろうな。

かと言って、部屋の中は涼しいのかと言うと…そうでもない。
ご主人さまが、
「これ位の暑さ、我慢出来ないでどうします」
とか言って、れいぼう?を付けさせてくれないらしい。

だからみんな、ばててる。前も、暑い日があったけど今日はその時の何倍も暑い。
今のじきは、じめじめしてて雨がたくさん降るはずなのに(ハボック少尉が言ってた)全然雨が降らない。雨が降ったら暑さも違うのかな。

「ちはー!」
「こんにちは。」

エドワード君とアルフォンス君がやってきた。エドワード君も、やっぱり暑そう。

「あら、こんにちはエドワード君アルフォンス君。外は暑かったでしょう?」
「大将、黒い服だから余計に暑いんじゃないのか?」
ご主人さまとハボック少尉が声を掛ける。

「今、何か冷たい飲み物を持ってくるわね」

ご主人さまはそう言うと、部屋から出ていった。

「有難う中尉!…う〜。ホント暑くて参っちゃうよ。機械鎧も熱持っちまうし…」

そっか、エドワード君の右手と左足、機械だから熱くなっちゃうのか…。

「僕は暑さを感じないから分からないんですけど…。今、僕には触らない方が良いですよ」
「鎧が熱くなりすぎて、触ると火傷しちまうかも…」
えぇっ!?アルフォンス君に触ると、火傷しちゃうの?そんなに外は暑いの?

「ま、それは大げさだけど…とにかく暑いよな、今日は」
「…アル、大将…俺、一瞬本氣にしただろうが…」
「はは、わりぃわりぃ…」「済みません、ハボック少尉…」

…そんなエドワード君達のやりとりを、額に汗しながらじとっとした目で見てる大佐。
でも今日は何も言わない。暑くてそんな氣にならないのかな…。

「しっかし、ここも暑いな〜。」
「中尉が我慢しろって冷房使わせてくれないんスよ…」
「へぇ〜中尉がねぇ…。あ、もしかして経費節約って奴じゃないの?」

エドワード君の言葉に、ハボック少尉があっと言って頷く。

「そうかもな。しかし、こう暑くちゃ仕事も捗らないっスよね…大佐」
「…そうだな…」

大佐は以外と素っ気ない。いつもならたくさん喋るのに。

「大佐、相当ばててんな…よし!大佐、ちょっと待ってろよ!」

エドワード君はそう言うと、部屋の外へ走っていった。
なにするんだろう…?

少しして、エドワード君はおっきなたらい?を持って戻ってきた。中にはお水が入ってるみたいだ。
ご主人さまも、飲み物を乗せたお盆を持って部屋に戻ってきた。

「エドワード君、それをどうするつもりなの?」

ご主人さまは飲み物をテーブルに置きながらエドワード君に尋ねた。

「まあ、見ててよ中尉…」
エドワード君はそう言うと、両手をパンって合わせてたらいの水に触れた。


パアァッ…!


その瞬間、水が光った。ま・眩しい。


光がおさまって、たらいの中を見てみると…。なんと、水が氷水になってたんだ!ビックリ!!

「まあ…」
「へぇ、流石大将!」
「こんなのちょろいって!よし、これを…」

氷水が入ったたらいを持ち上げると、エドワード君は大佐の所までそれを運んでいった。

大佐はそれを不思議そうに見てる。

エドワード君はそのたらいを大佐の足元に置くと、大佐に言った。

「大佐、靴脱いで。あと、靴下も」
「鋼の、何を急に…」
「良いから、早くしろって!」
「な、ちょ、鋼の…!?」
焦れったくなったらしいエドワード君は、大佐の靴やら靴下やらを脱がせ始めちゃった。
それで、ズボンを膝くらいまで捲ったかと思うと…足をたらいの中にぽちゃんと入れた。

「ほら、これでいくらか涼しいだろ?」
「…ああ。確かに涼しくなるな…」
「だろ?俺って頭良い!」
エドワード君はニカッて笑った。何だか今日のエドワード君、ちょっと優しい?

「じゃ、涼しくなった所で、仕事ちゃんとやれよ?涼しくて捗るだろうから♪」
「……!」
「そう言う訳で大佐、書類の方、今日中にお願いします…」

グラスの中の冷たい飲み物をストローで啜りながら、そう言って意地悪そうに笑うエドワード君。
サボる事は許さない、って言うのを態度で表して、冷たい笑いを向けるご主人さま。

そして…。

やられた!って顔をしてる大佐。


結局大佐はサボる事が出来なくて(だって、エドワード君とご主人さまが二人揃って監視してるんだもの)涼しいはずなのに、大汗をかいて仕事をしてた。


今日分かった事。

エドワード君とご主人さまが手を組むと、恐ろしい。

ちなみに、アルフォンス君はどうしてたかと言うと…
こっそり拾ってきた猫と遊んでた。

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