06/28の日記
03:26
出勤。
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今日の司令部。
二日ぶりに大佐が来た。
…エドワード君付きで。
「おはようございます。…大佐、もうお体の方はよろしいのですか?」
「ああ、鋼のが看病してくれたお陰でね…」
ご主人さまの問い掛けに、爽やかに答える大佐。
「ほんっと!こいつの我儘には参ったよ…。中尉、この雨の日無能大佐、躾け直した方がいいぜ?」
それとは反対に、むすっとした顔でご主人さまに話すエドワード君。
そんなエドワード君を見て、苦笑いをするご主人さま。
「鋼の、雨の日無能は余計だ…」
我儘だった事は認めるんだ、大佐…。大佐は無能って言われるのが凄く嫌みたいだ。
「食事の時なんか『あ〜んしてくれないと食べられない』とか抜かすし、昨日なんか『一人じゃ着替えが出来ないから…』」
「は・鋼の!」
「………。」
「いや、あの中尉…これはだね…」
ジャキン!!
ご主人さまは愛銃を構えて大佐に突き付けた。
「そうね…エドワード君の言うとおり、大佐を躾け直さなくてはいけない様ね」
恐い…。ご主人さま、恐いよ…。
大佐は冷や汗ダラダラで、両手を上げて降参のポーズをしてる。
エドワード君が、小声で「はは…ちょっと言い過ぎたかな」って言ってるのが聞こえた。
「と言う訳でエドワード君、これから大佐は執務室で缶詰になってもらうから…あなたは宿に帰って大丈夫よ。」
「えっ、あ…じゃあ、そうさせて貰おうかな…。じゃあな大佐、頑張れよ!」
エドワード君はそう言うと、そそくさと帰っていった。
可哀相な大佐。
「は・鋼の〜〜っ」
「では大佐、行きましょうか…」
可哀相な大佐は、ご主人さまに連れられて執務室に消えていった。
その日、司令部では時々バンバンっていう音が鳴ってた。
ご主人さまは、やっぱりここで一番強い人なんだなって思った。
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