07/02の日記

02:22
新たな戦い?
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エドワード君とアルフォンス君は、今日も司令部に来てる。
エドワード君はいつも通りだけど……アルフォンス君の様子が何だかおかしい。
「兄さん、ちょっと先に資料室に行っててくれないかな。」
「いいけど…どうしたんだアル?」
「うん…ちょっと司令室に用があるんだ…」
「…ふぅん…」

アルフォンス君はエドワード君と別れて、一人司令室に歩いていった。

僕は、アルフォンス君の事が氣になって、アルフォンス君の後を付いていった。

「こんにちは、失礼します」
「あら、アルフォンス君いらっしゃい…エドワード君は一緒ではないの?」

部屋の中に入って挨拶をするアルフォンス君を迎えたご主人さまが、エドワード君の事を尋ねた。

「はい、兄さんは資料室に行ってます。あの、中尉…大佐はどちらに?」
「大佐なら執務室だけど…どうしたの?」

アルフォンス君が大佐の事を聞くなんて珍しいよね。どうしたんだろう?

「ちょっと大佐に用があるんです…。執務室ですね?分かりました」

アルフォンス君はご主人さまにぺこりとお辞儀をすると、大佐のいる執務室に向かった。

もちろん、僕も付いていった。ますます氣になるよ。

そして着いた、執務室のドアの前。何だかドキドキするよ。って、なんで僕がドキドキしてるんだろう。

アルフォンス君が執務室のドアを叩こうとしたら、廊下の向こうから誰かが歩いて来る音がした。


「おや、アルフォンスではないか…今日は鋼のと一緒ではないのかね?」

「はい、兄さんは資料室にいます。大佐…今日は、大佐に言いたい事があって来ました」


アルフォンス君は、大佐を見て…僕には睨んでる様に見えた…そう告げた。


「…まあ、立ち話もなんだ。入りたまえ」

「はい、そうさせて貰います」


そんなアルフォンス君に大佐は氣付いていないのか、それとも氣付いてるけどそれを表情に現わさないのか…。いつもの様子でアルフォンス君を部屋の中に招き入れた。

二人の隙間を縫って、僕も執務室の中に入った。


執務室の中に入ると、大佐は自分の椅子に座って、アルフォンス君にはそふぁに座る様に言った。

アルフォンス君は、そふぁに座ると黙って大佐を睨んでる。


「アルフォンス、私に言いたい事とは何だね?黙っていては解らないのだが…」

「……分かりませんか?」

「ああ、検討もつかないね…」

暫らく睨み合いが続いた。
怖いよ…。

沈黙を破ったのは、アルフォンス君だった。


「…兄さんに手を出すの、止めてもらえませんか?」

「…何故私だと思うのかね?」

「あんな目立つ所にキスマークなんか付けて。…あんなの付けるの、大佐以外に誰が居るって言うんですか」


そうやって話してる間中、アルフォンス君のどす黒いオーラは全開だった。


「…ならば話は早い。私は鋼を手放す氣はないよ。…ああやって跡を付けておけば、鋼のに近づく輩も減るだろうと思ってね…」

大佐は余裕の表情でそう答えた。大人の余裕?


「僕は、大佐なんかに兄さんを渡す氣はありませんから!」

アルフォンス君は声を荒げて言い放った。エドワード君の事が大事なんだよね、アルフォンス君は。


「…選ぶのは、あくまでも鋼のだ。…間違いなく私を選ぶと思うがね」

「僕は負けませんからね!じゃあ、それだけです!」

そうして、アルフォンス君は勢い良く執務室から出ていった。

それを黙って見送った大佐は、不敵な笑みを浮かべながら言った。


「ライバルは多ければ多いほど、燃えるものだよ…ふっ」


エドワード君を巡って、熱い戦い?が始まりそうな予感。
しかも、前よりも大変そう。

だって、大佐とハボック小尉とアルフォンス君、3人がエドワード君をねらってるんだよ?

エドワード君も大変だね。
……エドワード君は、誰を選ぶんだろう?

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