かなり久し振りに訪れる、東方司令部。

「大将、久し振りだなぁ!」「あらエドワード君、お久し振りね」
「ワンワンッ!」

久し振りに会う、司令部内では顔馴染みの人々(犬も含む)に次々と声を掛けられながら真っ直ぐ向かうのは、今最も会いたいあの人がいる部屋。

「よう大佐!!相変わらず雨の日無能か?」

ノックもせずにお決まりの台詞を言いながら執務室に入ると、書類の山に半ば埋もれそうになっているその人の面食らった顔が目に入った。

「は…がねの?」
「…………お、おう」

その顔を見たら急に氣恥ずかしくなって、次の言葉が出ずに口ごもってしまった。
何から話をしよう……そう考えていたら、目の前が青で埋め尽くされた。
大佐に抱き締められていると理解するのに、暫く時間を要してしまった。
卑怯だ、不意打ちだ。
そんな事を漠然と考えていたら。

「………まったく君は、どれだけ心配を掛ければ氣が済むんだ…」

大佐の、怒りと叱咤と…安堵が入り交じった言葉。そして、俺の頭を優しく撫でる温かく大きな手。

「うん……ごめんなさい……」

自然と俺も、大佐を抱き締め返していた。



どれ位そうしていただろうか。抱き締めていた腕を緩め、俺の顔を真っ直ぐ見ながら大佐が言ってくれた。
「エドワード、おかえり…」
俺も大佐の……ロイの顔を真っ直ぐ見ながら答えた。

「うん、ロイ、ただいま…」
どんなに遠い場所に旅をしても、どんなに長い時間が経っても。

俺の帰る場所は、あんたの温かい腕の中。
















―――――――――――




はい、と、言う訳で…6年振りに帰って参りました。

ログインパスワード忘れたり、病氣をしたり、何だかんだありましたが生きています。

ログ倉庫消えてたり、日記がなくなっていたりでビックリですが、ボチボチ修理?して行きますので。


改めて、宜しくお願い致しますm(__)m



2013.8.27 てつを

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