長編1

□第一部
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―――――



深い、


深い、



闇の底に居るような、



沈んだ世界。



誰にも救えない、


誰にも見いだせない、


孤独の戦場<ばしょ>で



ただ泣いてる。





初めて剣を握ったのは、


初めて人を殺めたのは、



いつの話か。





思い出せない程に遠く、


目の前に見える程濃厚な、



忌々しい過去。






そこで何かが終わり、



そして何かが始まった。








我らが紡ぐは、



我らがそこに生きた証―――。



*序章*


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