らきすた百合カゴU

□青空のかなたで…
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『いやぁ〜今日もたくさん買ったなぁ〜(=ω=.)』
「あんた大丈夫なの?風邪ひいてるんでしょ?」
『あっ…今言われて思い出した…朝熱計ったら38.5℃あったけど熱冷まし飲んできたんだ』

なんだか私が見るとこなたの顔色はいつもより悪い…
「もう薬切れかけてるんじゃないの?あんたかなり顔色悪いじゃないの

『大丈夫大丈夫…』
帰りの電車を降りてホームに降り立ち、階段を上がり始めた時…私はこなたと手を繋いで階段を上がっていた…私の手がいきなり重くなった…
「こなた…ふざけてないでって…こなた?」
『かがみん…頭痛いよう…』
「ちょっとこなた!?大丈夫?」
明らかにさっきより顔色が悪い…私は階段を上がりきったところで、こなたを地面に座らせた…
『かがみん…寒い…頭痛い…助けて…』
私はこなたの額を触った…かなり熱い…
「待ってなさいよ今呼ぶから」
『あぅぅ…かが…みん』
こなたは青白くなって痙攣し始めた
をお願いします…早く…場所は…粕日部駅の改札口です…早く」
『かが…みん…寒い…』
私の着ていた上着を重ねて着せたけどこなたは震えたまま…
「こなた…しっかりしなさい…もうすぐ来るから…」
『かが…みん…』
「こなた!?こなた!?寝ちゃダメ…目を開けて…」
私は涙で顔をグシャグシャにしながらこなたの名前を呼びつづけた…
こなたと私はに乗せられ、近くの総合病院に…車内で救急救命士さんがこなたの体温や状況を病院に伝えていた…こなたに付けられた心電図計の脈拍は弱くなっていく…
「こなた!?もうすぐ病院だから、しっかりして…」
『ぅーっぅーっ』
こなたは苦しそうに呻いている…
病院に着き私は処置室の外で待たされた…
私が着いて10分くらいしておじさんとゆたかちゃんとつかさ、みゆきが病院に駆け付けた
処置が終わり…お医者さんが処置室に入るのを許可してくれた…
こなたは口に呼吸マスクを付けられて黄色い点滴と心電図計を付けられてベッドに寝かされていた…
お医者さんの診断は、風邪のウィルスによる脳炎…
「まだ意識が戻っていません…今夜が峠でしょう」
駆け付けた全員こなたのベッドを囲んで呼び掛けながらボロボロ泣いた…

その夜…こなたは意識を失ったまま夜が明けた…翌朝も容体は変わらず、眠ったまま…体温は下がったけど、意識が戻らない…
『・・・・・・・・・・』
「こなた…起きなさいよ…もう朝なんだよ…」私はこなたの肩を揺すってみたけど何も答えてくれない…
「こなた…起きてよ…またいつものように私をツンデレ萌え〜とか言いなさいよ…」
涙ボロボロでこなたを揺する私…でも、こなたは起きない…そんな日が2日過ぎた日の夕方…

心電図計が警戒音を発して鳴り始めた…

「こなた!?こなた!?やだ…」すぐに主治医の先生が来て私はこなたから離された…

こなたの心臓は鼓動を止めてしまった…先生が心臓マッサージをしたり電気ショックを繰り返し行ってなんとか心臓は動き始めたけど、意識はまだ戻らない…再びこなたの手を握りながら私は呼び掛けた「こなた…起きてよ…私…あんたがいないと…うっ…くっ」
私はこなたの酸素マスクを外して意識の戻らないこなたにキスをした「こなた…帰ってきなさい…まだギャルゲーやるんでしょ…」
涙で顔がグシャグシャになりながら呼び掛ける…
『うーっ』
「こなた!?こなた!?」
『うーん…』
こなたはゆっくりと目を開けた…
『あれ…かがみん…私…』
「こなた!良かったうわぁぁん
『ちょっ…かがみん…』
こなたは意識を取り戻した…
お医者さんはもう大丈夫と断言してくれたので、私とこなたは二人きりで話す事に…
『かがみん…ありがとう…かがみんは私の命の恩人だよ…』
「バカァ、こなたのバカァもし死んじゃってたら私あんたを一生許さなかったから」
私は涙ボロボロでこなたに泣き付いた

『私、夢みてたんだ…』
「どんな…」
『お母さんに会った…しばらく話をしたあとにお母さんにかがみのとこに帰るように言われたから帰ってきた…私はまだここに来ちゃダメだって言われたよ』
「お帰り…こなた…」
チュ
『んかがみん…大好きだよ
「こなた…私も大好きよ」それからこなたは検査をクリアして無事退院した…
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