らきすた百合カゴ(小説)

□こなたとかがみ
2ページ/7ページ

その日の帰宅後、私はすぐに宿題を済ませてラノベを読んでいた…ラノベに集中しかけてたところにケータイが鳴った、着信相手はこなた…胸が高鳴りながらもケータイに出た

こなた:ヤフー!かがみん(=ω=.)

かがみ:何か用か?

こなた:かがみんさ〜今週の土曜日暇?

かがみ:別に予定はないけど?

こなた:平野さんのコンサートチケットが一組分あるんだけど来ない?

かがみ:私でいいのか?

こなた:私はかがみんと行きたいんだムフフ(=ω=.)
かがみ:しょうがないわね…行くわよ(*^_^*)

こなた:じゃあ、土曜日の朝10時に粕日部駅前でって事で…ヨロ〜(=ω=.)
かがみ:うん、わかった(*^_^*)
『ピッ!』通話時間は1分半ちょっとだったのに私のケータイを持っている手は汗ばんでいた、こなたからデート?のお誘い…顔が熱い…身体も熱い…土曜日が待遠しい…



そして…土曜日…デート当日…昨晩あまり眠れなかった…私は約束の時間より30分早く粕日部駅に着いた。
予定時間の10時を過ぎて5分くらい経ってやっとこなたが来た…

こなた:「ごめーん遅れて」
かがみ:「遅い!自分で指定した時間くらい守りなさいよ!」
こなた:「ごめんなさいかがみ様(=ω=.)」
かがみ:「その呼び方はやめい!」
それから私達は電車でアキバへ、アニメショップの特設会場に到着…会場は超満員で、こなたとはぐれそうになった…けど…
こなた:かがみん、はぐれるとヤだから手繋ごう
かがみ:うん
私達の周りにはいわゆるオタクやらコスプレイヤーがたくさんいる…
人の波をかき分けながら前へ前へ行く
小さなこなたの暖かい手が力強く私の手を握って引っ張っていく
ライブ中も私とこなたは手を繋いだままライブに聞き入っていた…ライブ終了後に私達はアキバのアニメショップ巡りをする事になった(強引なこなたに押切られた)
アニメやフィギュアに没頭するこなたは輝いて生き生きしている…そんなこなたを私は愛しく感じている…
だいたいの買い物を終えて帰宅の途についた私達…帰りも手をつないで途中まで帰り道を歩いた。
途中の公園に寄り道…私のこなたに対する思いは固まっていた…
夕暮れ時の公園のベンチでこなたとならんで座って休憩した…
こなたがある事を聞いてきた…
こなた:かがみんってさ、男子から告白とかされた事ある?
かがみ:いきなり何よ
こなた:いやぁ〜かがみんって以外とかわいいからさぁ〜
かがみ:あるわよ…
こなた:!あるの?で、どうしたの?
かがみ:断ったほかに好きな人がいるって言ってその時はその場しのぎの嘘だったけど
こなた:…じゃあ、今は好きな人いるの?
かがみ:………………いるわよ…
こなた:どんな…人…?…
かがみ:だらしなくて、それでも憎めない人
こなた:…誰?(内心では勘づいてる)
かがみ:………
私は無言でこなたの両肩に手を添えた…
こなた:………かがみん…(=ω=.)
こなたは甘えるようなトロンとした目で私を見つめてきた…我慢の限界…こなたは覚悟を決めたように瞳を閉じた…
私は自分顔をこなたの顔に近付けた…
かがみ:こなた…好きよ…
そう告げるとこなたの猫唇に唇を重ねた
チュ…
2月の寒空の下とは思えないくらい私の身体は熱くなった
私は一度唇を離すと、こなたが私の顔を押えてきた…
かがみ:ん…こ…な…んチュ…
こなた:か…がみ…チュ…

こなたがこんなに積極的とは思わなかった…
それから1・2分唇を離しては重ね離しては重ねを繰り返した。
そして…こなたが一言…
こなた:ファーストキスかがみに取られちゃった…
かがみ:私もファーストキスだったの…
こなた:どんな味がした?
かがみ:よくわからないけど、甘かったこなたの唇…
こなた:かがみんの唇はさっき飲んだココアの味だったよ
かがみ:こなた…
こなた:どったの?
かがみ:好き…
こなた:…今日のかがみんはデレモードだね…
かがみ:バカァ…

それから私達は公園を後にしてそれぞれに帰宅した…私は今日、こなたに素直に思いを伝える事ができた…
こなたもそれに答えてくれた…生きてきた中で一番充実した土曜日に感じた…
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ