ss.

□神なんて
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僕はある日恋をしました


家族のいない僕のたった一人のお友達


彼はひとりぼっちの僕の話相手で


彼と話しているとこんなに汚れきった世界にも僕の居場所を見つけることができた


辛いことはいつも彼が忘れさせてくれて。


彼は僕の天使でした










-でも










(だめだよ、だめだよハレルヤ!)


「あ?何言ってんだ?俺はお前を助けてやってんだぜ?お前ができねえから俺がやってやってんだろ」


(そんなの僕は望んでない!この子は僕の仲間なんだ!!!!)


「何綺麗ごといってんだ。こいつを殺さなかったらお前が死ぬんだぞ」


(仲間を殺すくらいなら死んだほうがいいよ!!!)


「じゃあ勝手に死ねよ。身体だけ残してさっさと逝っちまえ」


(ハレルヤ…)


『殺さないで!!!』


「命乞いか?こりゃあ傑作だ」



『やめてよアレルヤあ!!!』


「…あ?俺はアレルヤじゃねえ。ハレルヤ様だああああああ!!!」


(やめてくれええええ!!!!!)





その時響いた銃声はあまりにも渇いてて





(なんで…どうして、)


「生き延びるのに理由なんて必要ねえ。俺は俺のために闘う!!」


(ハレルヤ…)











神に背いた彼は堕天使へと変わり


その彼をただ見つめることしか僕はできなかった


















(嗚呼、神様)
(彼が天使となるなら
僕が代わりに悪魔となってもいい)


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