捧物
□7500hitリク。
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自分のための小悪魔的行動。
「…ミーシャ」
「なぁに、叔父さま」
「…そこを退いてくれると助かるのだが…」
眉間にシワを寄せる叔父さま。でも何時もレオン兄さまに向けているようなしかめ面ではない。八の字眉の困り顔。
「まぁ。どうして?」
そんな顔が可愛くて、わざと困らせるような切り返し。私の思惑通り、可愛い可愛い私の叔父さまは、さらに眉毛を八の字にしている。言っていいものか、とでも言いたげな顔をすることしばし、複雑そうな顔で口を開いた。
「…そこに居られると仕事がしづらい…」
だから、と懇願するような視線を向けられる。しょうがないわ。私は叔父さまを安心させるように、心からの笑顔を浮かべて言って差し上げたの。
「いやですわ」
その時の叔父さまの顔ったら!
(だからからかいたくなってしまうのに!)
END.
→後書