お題。
□きみはねこ。
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04:なきごえ
「おじうえええええ!!」
「寄るな変態!」
どっすりと鳩尾に叔父上の拳が突き刺さる。
「叔父上、愛が痛いです…」
「この攻撃が全力の嫌悪だと何時になったら貴様は理解するのだ?」
上から降ってくる呆れ声。しかし私はめげないのだ。なぜならきっと多分おそらく叔父上は【つんでれ】とかいうやつであるだろうからだ!
「分かっております。叔父上のそれが猫のそれのような素直でない心からきているものだと!!」
叔父上の目がすうと細くなった。
「…なんだそれは。にゃあとでも鳴けば満足か貴様」
「叔父、上…!?」
驚愕に目を見開く。胸の高鳴りが止まない。
「すみません叔父上もう一度、もう一度だけにゃあと鳴いてください…!」
「失せろ死ね弾け飛べ」
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