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□幽遊白書
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─敵に塩を送ってしまったかな。
多分飛影は今頃あの言葉の意味を考えているだろう。
話題が幽助のことだったから無視することはないはずだ。
蔵馬は知っていた。
飛影が無意識に魅かれているのを。
そうでなければ飛影が人間とこんなに長い間つるむなど考えられない。
そして自分も同じく…。
意外だったのは飛影があんなに感情をむき出しにすることだった。
幽助の前では飛影がまるで人間のように見えた。
笑ったり、マジキレたり、穏やかな表情をしたり…
本人は気付いてないだろうが、かなり幽助という人間を許し受け入れているのがわかる。
心を変える力。
幽助にはそういう力があるのかもしれない。
そして幽助という存在は魅力的で、目がはなせない。
自分の気持ちに気付いたのは結構前から。
最初は気付かないふりをしていた。
でも幽助に惹かれる気持ちは無視出来なくなってきて、認めてしまった。
彼が好きなのだと。
そう思ったら周りが幽助に魅かれている奴ばっかりなのだと気付いた。
というか目についてしまった。
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