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□D.Gray-man 神アレ
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「アレン君、神田知らない?」





「いえ、知りませんけど」





「そう」





沈んだようなほっとしたような表情にアレンは心配した。





「リナリーどうしたんですか?」





「ちょっと急ぎの用があって探してるんだけど」





その表情は困ったような気まずいような心配そうないろいろな感情が混ざった顔だった。





「わかりました。僕も探しますよ」





だからアレンは紳士的な笑顔で答え、リナリーを少しでも微笑まそうとした。

でもリナリーは少し微笑んではまた暗い表情になるのだった。





「神田と何かありましたか?」





アレンの問いに少し驚き(アレンが神田と何かあったことに対して気付いたことに驚いたようだった)、少し目をふせてポツリともらした。





「あのね、私…………ううん、何でもない」





「リナリー」





「何でもないよ。もし神田見つけたら室長室に来るように言ってくれるかな?」





話したくないという意思をみせたため、アレンはそれ以上聞かなかった。





「ごめんね、アレン君」





それは何に対しての謝りかはアレンにはわからなかった。

私食堂の方探すから、と言うと逃げ出すように駆け足で去っていった。

アレンには呼び止める暇も与えず。

リナリーの行った方を見つめて今のことを考えていると、ある思いが心を占めた。






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