長編2(成代)

□成り代わり幸村サイド
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某月某日、私は生まれ変わった。

・・・・・・――。

因みに、私の頭は可笑しくない。れっきとした事実だ。

普段通り学校へ行って、帰って、飯食って風呂入って寝て起きたら赤ん坊になっていたんだ。

いや、あれには驚いた。
寝ていたら急に息苦しくなって眼を開ければ真っ暗で、真ともに身動きできないし、息はどんどん苦しくなるし・・・死ぬかと思ったね。

言葉通り死に物狂いで暴れたら、唐突に視界が明るくなって、息が出来るようになった。
暫く荒く息を整えていると、頭上から聞き覚えの無い声が聞こえた。

「ぶ、無事に男児のお生まれです・・・。」


  ・・・・・・ハ?


何言ってんのこの女。
声から妙齢の女と当たりをつけた私は死にかけていた人間に対する台詞がそれか、と言うか不法侵入で人殺しかてめぇっ!と怒りもあらわに見上げ・・・る事が出来なかった。


  ・・・・・・ハ?(二度目)


いや、見る事は出来た。
眼を開けてみれば矢張り見覚えの無い女性が居て、私を抱えていた。

そう、何故か私は抱えられていたのだ。
女子の平均より少し高めの私の体を、女が。

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