長編2(成代)

□成り代わり幸村サイド
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あ、石当たって膨らんだ後頭部のコブには着物の袖を裂いて川で冷やして当てておいたよ!
優しいよな、私。←

・・・ついでに膝枕しとこ。
役得役得!(超笑顔)

いそいそと小太郎の頭を引き寄せ(背中が擦れたけど無視)膝枕。
ついでだから兜を外して顔見てやろう。

 カパッ―――

 パチッ!



・・・・・・・・・・・・目が合いました。


「・・・・・・(な、ぜ?)」

しかも喋りました。
ヒュウヒュウと吐息のような、風に紛れて消えてしまいそうな微かな声だったが。

何故って何が。
助けたこと?
それともこの状況?(ON 膝☆)

「・・・・・・(何故、助けた?)」

そんなん自分が一番知りたいわ。
佐助に知らない人には近付いちゃ駄目って散々言われていたのに。
敢えて言うなら・・・

『・・・欲しかったからだ。』


 萌 が


「・・・・・・(オレが、風魔だから・・・か?)」

風魔小太郎だから、だけど・・・ってか、そんなにアッサリと正体バラして良いのか?
まぁ、石当てたの気付いてないみたいだから良いけど。←

『・・・傷付き落ちてきた雛が例え鷹やウグイスでなく、鴉や雀であったとしても、俺は助けただろう。俺の元に落ちてきた、その雛こそを可愛らしいと思うからだ。』

「・・・・・・!(ある・・・じ。///)」


・・・・・・ん?今主つった?
いやいや、私アンタの主じゃないよ。
私の忍は佐助だし。

そう思ってたら小太郎が体を起こして片膝を付き、頭(こうべ)を垂れた。

「・・・・・・(名は風魔小太郎。どうか、貴方の影に・・・。)」

え、貰って良いの?←
そりゃ、ゆくゆくは他のキャラ達も見てみたいとか思ってたけど、佐助の他に仲良くなろうなんて欲張りな事は流石に考えてなかったよ。

『俺は忍が欲しくて手当てをしたわけでは無い。』

首を振れば兜の無い(てか、私が持ってる)小太郎が赤い髪の間から切れ長の綺麗な眼を潤ませて見詰めてきている。
あ、眼は金色なんだ。
なんか昔動物園の触れ合いコーナーで触ったよく分からん鳥の雛の切れ長なのにうるるんな瞳みたいだよ、オイ。

「・・・・・・(ワタシは、貴方のお傍には相応しくないですか・・・?)」

一人称私になってるし。
あー、可愛いなコンチクショウ。

もうゲットして良いだろコレ。
飼って良いだろ?きちんと餌やるし。←
鳥は家族でもペットだから浮気じゃない。
浮気じゃ無いんだ佐助。(言い訳)

  
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