SHORTbook
□新米魔術師
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ある日の昼下がり。
ブリンは紅茶を飲みながら本を読んでいた。
「ブリン様ー!」
突然、元気な声が耳に飛び込んでくる。
外から駆け込んでくる少女を見て溜息をついた。
「また貴女ですか。ノックくらいしろといつも言っているでしょう」
「あ、また忘れてました…!ごめんなさいブリン様!」
そういいながら少女―亜弥はぱたぱたと近づいてきた。
「ブリン様、また紅茶飲んでるんですね!」
「…えぇ。」
「ティイがブリン様の淹れた紅茶がとっても美味しいって言ってました!」
「そうですか」
「私にも淹れてもらえませんか…?」
…余計なことを。
ブリンはもう一度溜息をついた。
「駄目ですか?」
「当たり前でしょう」
「…ですよね…すいません変なこと言って…」
亜弥はしょんぼりと肩を落とす。
「じゃあ私帰りま」
ことん
「…へ?」
「今日だけ、特別ですよ」
少し間をおいて彼女の顔が輝いた。
「…ありがとうございます!」
新米魔術師
* * *
最近やり始めました
イヴィちゃんあざとい。
用もないのにブリンさんブリンさん!って走っていきます←
20121007