記念SS
□access to u
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孤独な闇の中で目を閉じれば…あなたへの想いが溢れ出して。
嫌われてしまうことに少しだけ怯えながら…心のままに“電波”を送る。
1……2……3……
虚しく響く呼び出し音を数える度に、恐怖は徐々に増してゆく。
…微かに残されていた期待も、機械的な声に断ち切られ…不意に涙が溢れた。
こんなにも簡単に…言葉が届くから。
こんなにもすぐに…気持ちが伝わるから。
その言葉が届かなかった時。
気持ちが伝わらなかった時。
…この心は潰れそうな程…巨大な闇に支配される。
こんなものがなければ…こんな恐怖に怯えることもないのに。
それでも離すことができないのは…溢れる程の“幸せ”を手にしてしまったから。
…ほら。
夜が必ず明けるように…闇にも必ず光は射す。
待ち焦がれた“電波”を全身で受け止めながら…私の想いを解き放つ。
…あなたは今…何をしているの?
…あなたは今…何を考えているの?
教えて…その声で、その心で。
…大丈夫。
私達はちゃんと…繋がっているから。
Access to You
ゆっくり…ゆっくりと。
お互いの“愛”を伝え合おう。
これから先も…ずっと、ずっと。
あなたの心と…繋がっていられるように。
-Fin.-
〜Second Anniversary
Thank You Very Much!!〜