びたー!
□眼球レディ
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起きたら絶対骸様がいる
骸様は私の右目にキスをする
私の体は骸様の幻覚で出来ている
つまり骸様が死ぬと、一度失われた
私の臓器も全て無くなる→死ぬ
しかし骸様は私の右目を造っては下さらなかった
「骸様、何故私の右目は無いの?」
私は指で本来眼球のある窪みをなぞった
「君が眼帯を付けているのが見たかったのです」
骸様は独特な笑い方で、私の手を握った
正確に言えば、手首を拘束した
ぐっと近付く顔、人生で一番恐い時
「気に入りませんか?」
「右目が無いこと、が」
「気に入りませんか?」
「…気に入りました…」
いい子ですね、僕はそんな君が好きだ
そんな風に言われ、頬が染まる
何だか、丸め込まれたみたい
眼球レディ
好きな人を
虐めたい。
だから右目
くり貫いた
2008/11/30
ありす.