みるく!

□夢の向こうに
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夢を見たとても穏やかな夢を

手を伸ばしたらすぐに僕を見つけてくれてその手を握って微笑んでくれる君
僕わそれに答えるように微笑みそして手を握り返す

でもそれわいつの間にか消えて微笑みだけを残す

目が覚めればいつもと同じ景色同じ風景、同じ日常が広がっている

「骸様」

「おや、クロームどうしたんですか?」

僕わその少女に向かって体を起こした

「いえ、あのっ…」

僕わハテナマークを浮かべている

「凄い優しい寝顔をしていたのでっ…」

僕が?と思いながらクロームが微笑んでいた

嗚呼、そうかわかりました。
やっぱりあの夢のあの微笑み

僕わクロームの両手を取って自分の頬に当てた

あの手わ

嗚呼やっぱりだクロームだったんですね

「骸様?」

クロームがどうしたんですか?と言わんばかりの顔をしている

やっぱり君わ愛おしい

「クフフ…すいません」

僕わ頬からクロームの手を離し
今度わ自分の両手をクロームの頬に当てた

「どうしたんですか?」

君わ不思議そうに僕を見る

「いえ、何でもないですよ」

君わ微笑みながらまた僕を見上げる

僕わゆっくりと彼女のおでこにキスを落とした
この気持ちわ何なんでしょう

いつか離ればなれになるそのときまでわどうか
僕と同じ姿で今みたいに微笑んで…


...end

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