語りまふ!


□第零章
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「重畳、重畳。ではそろそろ行動を起こすとしようか。」
薄暗い明け方のイタリア、監獄の中にある大柄、と言うより肥満し過ぎている死体を見ていた禿頭の男は呟いた。
まだ冬でも無いのに黒いトレンチコートに身を包んでおり、サングラスの下の顔には汗一つかいて居なかった。
「汚らしいお前にはお似合いの死に方だな。ポルポよ。せめてもの手向けとして犯人は見つけてやる。」そう言って踵を返し監獄を後にした。
身体検査をする筈の職員が居ない。否、居たが立っているものは居らず、全員血溜まりに伏している。
「さて、スタンド使いはお互いを呼びつける物なのか、暫く様子見に徹するか。」

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