○マ図書館

□笑ってコラエテ!
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コンラッド……俺ってさ、やっぱアンタに呆れられるほどのダメ魔王だったのか?
そりゃ、サラみたいに美人じゃないし頭いいわけでもないし、王様らしいとこなんてないけどさ・・・



ウェラー卿がいなくなってからのユーリはどこか活気がない。何を聞いてもうわの空。婚約者の僕が傍にいるというのに・・・!
「こら!ユーリ、聞いてるのかっ」
「んぁ?」
ぼんやりした顔でユーリは婚約者の顔をみつめかえすと深々とため息をつく。ああ、なんだ。いたのか……ヴォルフラム。
ムカァア!婚約者の顔が怒りで紅潮してもなんのその。そんなやりとりをみながら呆れたように首を振り大賢者が机に頬杖をついた。
「重傷だよねー、渋谷」
「うう、おいたわしや。それもこれもあのコンラートのアホがコトもあろうに陛下を裏切ってシマロンなんかに身を寄せるから。ううー憎っくきぃコンラートオォォ!なぜ陛下はコンラートばかり目にかけるんですか。私は、私はぁ〜〜」
「まぁ、仕方ないんじゃない?あらゆる面でウェラー卿は渋谷に近い存在だから懐かれても、ね」
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