別冊ウルトラマンレックス
□エピソード0.91 始動
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「はぁ…、タロウ教官に教わったことが役に立ってよかった…。」
カドクラはカバンを背負いながら、国連ビルに入った。
「それでは、しばらくお待ちください。」
国連ビルのロビーにいる職員にUDFSFに用があることと、元GUYS隊員ヒビノ・ミライの生徒と言うとロビーの係りはすぐに内線を繋ぎ、連絡してくれた。
しばらく待っていると、地球防衛連合特殊軍の制服を身にまとったある男がカドクラに歩み寄ってきた。
「君がカドクラ・ケントか?」
「えぇ。あなたは?」
カドクラが聞き返すと、男は笑いながら答える。
「アイハラ・リュウ。ミライの元同僚だ。」
「アナタがリュウさんですか!?」
アイハラ・リュウ。かつてCROW GUYS Japan でメビウスことヒビノ・ミライとともに地球を守った戦士であり、今はSTAPニューヨーク支部の副隊長である。
「アナタのお話はメビウス教官から聞かせてもらいました!!」
「そうか、じゃあミライは元気にやってるんだな?」
エレベーターに乗りながら二人は会話を続ける。
「えぇ!いまは新人の育成に力を入れてます。ヒカリ兄さんもいまは宇宙警備隊員として活躍しています!」
「そうか…セリザワ隊長も活躍してるのか…。」
リュウの表情が笑顔になったとき、ちょうどエレベーターが最上階に到着する。