別冊ウルトラマンレックス
□クリスマスエピソード01 初デート?
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12月24日…ついにクリスマスイブを迎えたアスカ国の昼さがり。
「いよいよ…ですね…!」
総監室でなにかに燃えている乙女が一人。
(でも…なんて言おう…。)
シマノが悩んでいるのはいかにしてカドクラとの食事をとりつけるかである。
ストレートに行きましょうか…。いやいや、遠回しにさりげなく言うか…。
そうやって色々思考を巡らしていると、総監室のインターホンがなりひびいた。
『カドクラ少佐です。昨日の日報をおわたしにきました。』
他でもないカドクラの声にびくつきながら「どうぞ」と咄嗟に言ってしまった自分を悔やむが、カドクラは総監室に入っていた。
「失礼します。」
カドクラが一歩一歩シマノの机に近づく。
(まずい…このままじゃ////)
シマノは半ばイスに縛られたように動けなくなってしまった。
(どうしよ、どうしよ////!)
「シマノ総監?大丈夫ですか?」
カドクラがシマノに声をかける。それもその筈、シマノの顔は思いっきり赤面していた。
「え…////えぇ、大丈夫です////!」
カドクラから日報を渡されると、一呼吸置いて目を通し、確認のサインをする。いつも通りのことである。
「はい、どうぞ。」
「ありがとうございます…。あの〜。」
「はい?」
「よければ今日食事しませんか?」
「え…////!?」
突然の誘いにシマノの心臓は高鳴った。
「いや////予定があるなら別に「いいえ!」」
「え?」
「行きます!」
ここで断ったらきっと後悔すると思いおもいきって約束を取り付けた。