ガンダムレヴォルーション

□エピソード03 襲撃カルコソマ
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N.G.(ネオジェネレーション)119年、10月17日

旧日本、現在地球連邦日本支部のトウキョウに位置する兵器開発会社「カルコソマ」

いまから19年前の新兵器競合コンペティンションで惜しくも敗れ、研究生活を余儀なくされている

彼らが作った兵器それは「人型直立二足歩行兵器」通称‐MS‐であった

その当時、MSを開発していた組織はカルコソマを筆頭に、「ダイナステス」「メガソマ」「スバル」といった、もとは兵器開発の組織だったものや、宇宙開発に携わっていた者など、数多くあったようだ。

しかし、コンペティンションに敗れ、主力兵器が多脚戦車になったいま、MSに出る幕はなかった。

そんな中、今日も今日とて研究に明け暮れていたカルコソマ研究所に地球連邦日本支部の視察団が入った。

「地球連邦日本支部の者だ。ジャーワ所長と話がある」
スーツに身を包んだ男達
それは、地球連邦の視察団だった

「すぐご案内いたしますので少々お待ちください」
受付嬢は少し強張った表情で所長室に連絡を入れる

どうやら一報あったようだ、所長室に迎えて欲しいと受ける
「お待たせしました。所長室へご案内いたします」

エレベーターで5階まで登る
エレベーターを降り、所長室に案内される視察団


失礼しますと、扉をノックし開けるとジャーワ所長は余裕そうな笑顔で所長席に座っていた
「いやぁ、わざわざ来てもらって申し訳ない」
ジャーワ所長は少し冗談めいた口調で迎える
眉1つ動かさない視察団
「まぁ、座って話そう。長い話になりそうだ…」

視察団は5人
2人は扉の向こうで待機
3人は所長と向かい合う形でソファに座る
「先日の資料はご確認されました?」
視察団の女が訪ねた
「あの光の巨人の件か?あれはうちとは無関係だよ。ここ数日どころか、ここ数年研究所からMSを外に出したことなんてないよ」
真っ向から否定に入ったジャーワ所長
「我々どもはそれを調べに参ったのです」
女の隣の男が尋ねる
「何か、我々に隠してませんか?ジャーワ所長?」

ジャーワ所長は返す言葉も冗談もなかった




一通りの会議を終えて、視察団は研究所を見て回った
格納庫から地下通路から何から何まで調べて回った

視察団が訪れたのが午前10時

帰ったのが午後16時
疲労困憊の所長だった


休憩室

「今日視察団が来てたな」
「あぁ、話によれば最近、巨人が戦場で暴れてるらしいぜ」
「で、何か?俺らが疑われてる?」
「みたいだな、光がどうとか言ってたよ「このMSは飛行時に発光するのか」とかなんとか…」
「俺も聞かれたぜ「光化学兵器は実戦投入できるのか?」だってよ」
「光化学兵器なんて俺らの技術で作れるのか?」
「ネオ・エレメンタルでも使えば楽勝だろ」
「あんな発電鉱石、せいぜい家電くらいしか動かせないだろ?」
「いや、発電所に使ってるくらいだ、MSの動力くらいにはなるだろう」
「ジャーワ所長も言ってなかったっけ?コロニーとの連携開発がどうこうって」「ちょ、お前それ視察団に喋ってないだろうな」
「あぁ、なるほど。やつらそれを探っているのか…」
「喋ってない喋ってない、口が裂けても言わないよ」
「しかし、どういうことなんだろうな…」

休憩室は噂が飛び交っていた
ワイワイガヤガヤと騒がしい

「そういや、ディビット坊は?」
「坊ちゃまならお姫様と自室にいったよ」
「青春だねー」
「だなー」

休憩室は騒がしかったのである


「いやぁ、ユミのいれてくれる紅茶は美味しいね」
ディビットは高級感溢れるティーセットでミルクティーを一口
「き、今日は…忙しそうだったから、そ、その甘いほうがいいかなって」
隣で少し恥じらいながら答える少女
七瀬ユミ
ディビットの恋人であり、よきパートナーである
「うんうん、そんなユミの優しさが心にしみるよ」
「…///」

新婚ほやほやのようなシチュエーションである
ユミがメイド服であること以外は…
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