SILLY GOD DISCO
□お弁当と虎氏。
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うーん。
やっぱり卵焼きは・・・
ツナが入ってないとなぁ。
虎氏の卵焼きはいっつもツナが入ってて良いなあ〜・・・
...01
キーンコーンカーンコーン・・・
チャイムが鳴り、4限目が終了する。
「ふぅわぁ〜・・・・」
「ちょ、また4限目まで爆睡ですか、ヒロトくん;」
Naoさんがそんな事言いながらオレの頭をよしよしする。
ヲタクのくせに、頭良いからイイよな〜・・・羨ましいんだよ!
「オレなんかDSでマリオやってたゼ★」
何時からそんなキャラになったんだよ、って言いたくなるほど頭がイッちゃってる沙我クン。
・・・変な人なのに。女子にモテるから不思議だよな!
「俺なんかよそ見してて叩かれちまったよ・・・」
相変わらずガチャピンですね、将くんは。
・・・ムックは!?(笑)
「ねえ、虎氏は?」
「あ〜、なんかね。眠いとか言って屋上に言ったよ?」
Naoさんの一言で、オレは完全に目が覚めた。
・・・・して
ダッシュ!!!
バッターンッ!
屋上の階段のドアを開けて。
「とーらーしーッ!」
と思いっきり叫んでみる。
しばらく間があって、シーンってなったけど、すぐに。
「ヒロト・・・・?」
眠そうな声が返ってくる。
「ドコいんの?」
「オマエの上だよ・・・(苦笑)」
上を向くと、まだちょっと眠そうな虎氏が目を擦っていた。
「お昼だよー?」
「う〜ん・・・いらねぇ」
「ちゃんと食べなきゃダメでしょ!!」
オレは怒ったお母さんかよ。
自分で言いながら、そう思う。
「判ったよ・・・購買でテキトーに買ってくる・・・」
「そんな事もあろーかと、オレが手作り弁当2つ作ってきましたぁー♪」
「あれ?ヒロト料理できたっけ?」
「でーきーまーすー」
「何入ってるかわかんねぇな・・・」
「おいしく作りましたぁ!」
大好きな、
虎氏の為に。
ガンバって料理だって覚えたんだからね・・・―?
「俺、作るのメンドくさいからさ・・・今日も寝坊したし」
「ソレもったいねー!オレ、虎氏の作った卵焼きスキだよ??」
「また暇だったら作ってやるよ」
「うんっ」
そー言いながら虎氏の横にチョコンと座る。
ホンット、デケェなぁ・・・
寝てばっかだからだよ!!
「虎氏、寝てばっかじゃん?」
「そう?」
・・・そーだよ!
「脳みそ溶けるよ?寝てばっかだと」
「溶けねぇって(笑)」
う〜ん・・・・
こう言ってても、結構ホンキで心配してますよ、オレ。
「ふぁぁぁ・・・」
「また欠伸してるよ、もしかしてオレ起こしちゃった??」
「おう、そんな小っせぇカラダしてさ。よくあんなデケー声出せるね。」
「うっせぇ!」
「ヒロト、動かないで」
「ふぇ?」
ゴロンッ・・・
虎氏はオレの膝に頭を置いて目を閉じる。
「動いたら、コンクリに頭打つだろ?」
「ぅ・・・うん」
何で、こんなドキドキしてんだよ・・・
ただの膝枕だぜ!?
いくら虎氏がスキだからって・・・
こんなんで・・・!
スーッ・・・
「もう、寝た・・・・?」
スヤスヤと寝息を立てて眠る虎氏。
相変わらず綺麗な顔だ。
「あ、前髪・・・目に入りそう・・・」
ドクッ・・・
オレは、少しだけ・・・
虎氏に触れたくなって。
手を。
虎氏の顔に近づけるんだ・・・