君は蒼い薔薇
野に咲くことを許されない清らかな一輪の青い薔薇

初めて出逢ったその瞬間から恋に堕ちた









御男の子の名は、聖徳太子。
本来、名とは言えぬ其れが、御男の子の呼び名であった。家柄の高貴なること疑いはないが、御男の子から放たれる万物への慈愛の光こそ尊くある、不思議な御子。

出逢いの唐突さをモノともせずに、私の元へと通ってくれていた。

神とも人とも成れぬ、寄る辺無い私に微笑んでくれていた。


君は蒼い薔薇
野に咲くことを許されない清らかな一輪の青い薔薇

君は蒼い薔薇
庭で切られるを待ち続ける麗しき一輪の青い薔薇


蒼い薔薇
不可能の象徴



神とも人とも成れぬ、寄る辺無い私は、初めて出逢ったその瞬間から恋に堕ちた










 

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