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□山本奮闘記
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山本奮闘記


山本が雲雀を落とすまでの物語




1日目
まず惚れた。
とにかく即刻で惚れた。
一種の“ひとめぼれ”ってやつだ


少し経ったある日
とりあえずアピールしなきゃだよな
と思い、ついに行動に移すことにした。
応接室のドアを勢い良く開いて、これ以上ないだろうというくらいの笑顔で
「雲雀ー!」
と入って行った
…までは良かった
何か銀色に光るものが頬を掠めた。
それがトンファーだと気付くまで少しかかった
次に浴びせられたのは
「咬み殺す」
というかなり不機嫌な声で発っせられた言葉だった。

やっぱり群れるのを何より嫌う風紀委員長を落とすのはそう簡単ではなさそうだ

それから何日かそんなアピールをする日々は続いた。

まぁ、少しは殺気がなくなった…か?
「なぁなぁ、雲雀ー…」
「………何」
ほら
素っ気ないけど返事してくれるし、応接室に入っても攻撃されなくなった。
これは進歩だ。


それからしばらく俺が応接室に通いつめるうちに大分話してくれるようになった。
ずいぶんかかった。
でもそれ以上に嬉しかった。

次の日、俺はついに“告白”することにした。
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